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WBCは13日(日本時間14日)に初防衛戦を控える同団体ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(29=米)に対し、1位の指名挑戦者アレクサンデル・ポベトキン(35=露)との対戦交渉を始めるよう通達した。
アレクサンデル・ポベトキン
WBCのヘビー級王座を巡っては、この1年半で複雑な動きがみられた。まず13年12月に王者のビタリ・クリチコ(ウクライナ)が事実上の引退にともない名誉王者に昇格。空位の王座を昨年5月、決定戦を制したバーメイン・スティバーン(ハイチ/カナダ/米)が獲得した。この前後でWBCは第一指名挑戦者にワイルダー、第二指名挑戦者にブライアント・ジェニングス(米)を確定。これにしたがい今年1月に挑戦したワイルダーがスティバーンに判定勝ちで王座についた。その一方、ジェニングスはWBCの挑戦権を放棄してウラジミール・クリチコ(ウクライナ)の持つWBA、IBF、WBO王座に挑戦したが判定負けという結果に終わった。これと前後してWBCはポベトキンとマイク・ペレス(キューバ/アイルランド)で改めて挑戦者決定戦を行い、初回TKO勝ちを収めたポベトキンに最優先挑戦権を与えた経緯がある。ワイルダーは13日に7位のエリック・モリナ(米)を相手に選択防衛戦を行うことになっており、勝者がポベトキンの挑戦を受ける義務を負う。WBCは10月までに対戦するよう通達を出しているが、交渉が不調に終わった場合は興行権入札が行われるとしている。