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ミドル級のWBAスーパー王座とWBC暫定王座を保持しているGGGことゲンナディ・ゴロフキン(33=カザフスタン/米)の次戦は9月に米国内で計画されているが、その相手が誰になるのか注目されている。
ゲンナディ・ゴロフキン
ゴロフキンは5月16日にウィリー・モンロー・ジュニア(米)に6回TKO勝ちを収めて14連続KO防衛を果たした。その直後のリング上で「まずサウル・アルバレス(メキシコ=前WBA&WBC世界スーパーウェルター級王者)、次にミゲール・コット(プエルトリコ=WBC世界ミドル級王者)、そしてアンドレ・ウォード(米=WBA世界スーパーミドル級スーパー王者)と戦いたい」と希望を口にした。WBCは6月6日に行われるコット対ダニエル・ギール(豪)の勝者にゴロフキンとの団体内統一戦を義務づけているが、コットには9月にフロイド・メイウェザー(米)かアルバレスとの対決プランが持ち込まれており、極めてリスクの高いゴロフキン戦を選択するとは考えにくい。その場合、ゴロフキンは6月20日に行われるIBF王座決定戦、ハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン/仏)対デビッド・レミュー(カナダ)の勝者との統一戦や、WBO王者アンディ・リー(英/アイルランド)との統一戦を模索することになりそうだ。ただし、リーはビリー・ジョー・サンダース(英)との指名防衛戦が義務づけられており、またIBFの新王者も3ヵ月前後のスパンでゴロフキンとの対戦に応じるとは思えない。そこで浮上してきたのが前WBA、IBF世界スーパーミドル級王者カール・フロッチ(英)との対決だ。
すでに両陣営は水面下で情報交換をしていると伝えられており、ゴロフキン陣営のトム・ローフラー・プロモーターも「フロッチ側のエディ・ハーン・プロモーターと話をしている」と認めている。しかし、「カール(フロッチ)が本当に現役を続ける気があるのかどうか、それを確認することが先決」と加えており、まだプランは具体化してはいないようだ。フロッチ側は大規模興行が見込める英国開催を望んでいるようだが、はたしてどうなるか。