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元WBA、IBF世界スーパーライト級王者で現在はWBC世界ウェルター級1位にランクされるアミール・カーン(28=英)と、元世界2階級制覇王者デボン・アレクサンダー(27=米)の12回戦は13日(日本時間14日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われた。セミではWBA世界ウェルター級暫定王者キース・サーマン(26=米)がレオナルド・ブンドゥ(40=シエラレオネ/イタリア)を相手に3度目の防衛戦に臨んだ。
WBCシルバー・ウェルター級タイトルマッチ
〇アミール・カーン(英)
12回判定(3対0)
×デボン・アレクサンダー(米)
〇アミール・カーン(英)
12回判定(3対0)
×デボン・アレクサンダー(米)
WBA世界ウェルター級暫定タイトルマッチ
〇キース・サーマン(米)
12回判定(3対0)
×レオナルド・ブンドゥ(シエラレオネ/イタリア)
〇キース・サーマン(米)
12回判定(3対0)
×レオナルド・ブンドゥ(シエラレオネ/イタリア)
カーンの完勝といってもいい内容だった。右構え(カーン)とサウスポーの違いはあるものの、ともにスピードとスキルに定評のある
技巧派強打者だが、この日はカーンのポテンシャルが一枚上を行っていた。この日のカーンはコンディションもよかったのか左ジャブが冴え、このパンチで相手の出端を抑え込み適度な距離を保ちながら戦うことができた。アレクサンダーも局面の打開を図って迫ったが、カーンは手数、有効打でも上回って主導権を渡さずに戦い切った。各ラウンドは競っていたものの採点は119対109、118対110、120対108と大差がついた。熱望するフロイド・メイウェザー(米)との対戦に前進したカーンは33戦30勝(19KO)3敗。敗れたアレクサンダーは29戦26勝(14KO)3敗。
サーマン対ブンドゥも大差がついた。初回にいきなりブンドゥがダウンを喫する展開となった試合は、以後もサーマンが主導権を掌握してラウンドが進行。自慢の左右の強打を上下に散らすサーマンに対し、40歳のブンドゥも中盤過ぎから果敢に反撃をみせたが大逆転に結びつけることはできなかった。途中で右目を痛めたのかサーマンは無理をせずに12ラウンドを戦い終えた。ジャッジ三者から120対107で支持されたサーマンは25戦24勝(21KO)1分。初挑戦に失敗したブンドゥは34戦31勝(11KO)1敗2分。
前座に出場した元世界3階級制覇王者アブネル・マレス(メキシコ/米)は、ホセ・ラミレス(メキシコ)に5回終了TKO勝ちを収めた。1回、3回、5回と計3度のダウンを奪って棄権に追い込んだマレスは30戦28勝(15KO)1敗1分。昨年10月、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のプロデビュー戦の相手を務めて4回KO負けを喫したラミレスは、14ヵ月ぶりの再起戦を飾ることができなかった。30戦25勝(15KO)5敗。この日はスーパーウェルター級の双子の世界ランカー、ジャーメル・チャーロ(米)とジャーモール・チャーロも出場した。ジャーメルはマリオ・ロサノ(メキシコ)に三者が100対90と採点する10回判定勝ちを収め、戦績を25戦全勝(11KO)に伸ばした。3連敗のロサノは34戦28勝(20KO)6敗。当初、デメトリアス・アンドレイド(米)の持つWBO王座に挑戦するはずだったジャーモールはIBF9位のレニー・ボッタイ(イタリア)と対戦、3回KO勝ちを収めた。IBF王者コーネリアス・バンドレイジ(米)に対する指名挑戦権を獲得した24歳のジャーモールは20戦全勝(16KO)、37歳のボッタイは25戦22勝(9KO)3敗。
元WBC世界ウェルター級王者ビクター・オルティス(米)も出場し、マヌエル・ペレス(米)に3回TKO勝ちを収めた。アゴの骨を折られるなどして3連敗中だったオルティスは、これが実に3年8ヵ月ぶりの勝利だった。37戦30勝(23KO)5敗2分。ペレスは34戦22勝(4KO)11敗1分。今年4月、バーナード・ホプキンス(米)にWBA世界ライトヘビー級スーパー王座を追われたベイブト・シュメノフ(カザフスタン/米)も再起戦に臨み、ボビー・トーマス(米)を5回終了TKOで下した。シュメノフは17戦15勝(10KO)2敗、トーマスは18戦14勝(9KO)3敗1分。また、12年ロンドン五輪に出場したエロール・スペンス(米)はハビエル・カストロ(メキシコ)に5回TKO勝ち、プロ15連勝(12KO)を飾った。カストロは35戦27勝(22KO)8敗。
元WBC世界ウェルター級王者ビクター・オルティス(米)も出場し、マヌエル・ペレス(米)に3回TKO勝ちを収めた。アゴの骨を折られるなどして3連敗中だったオルティスは、これが実に3年8ヵ月ぶりの勝利だった。37戦30勝(23KO)5敗2分。ペレスは34戦22勝(4KO)11敗1分。今年4月、バーナード・ホプキンス(米)にWBA世界ライトヘビー級スーパー王座を追われたベイブト・シュメノフ(カザフスタン/米)も再起戦に臨み、ボビー・トーマス(米)を5回終了TKOで下した。シュメノフは17戦15勝(10KO)2敗、トーマスは18戦14勝(9KO)3敗1分。また、12年ロンドン五輪に出場したエロール・スペンス(米)はハビエル・カストロ(メキシコ)に5回TKO勝ち、プロ15連勝(12KO)を飾った。カストロは35戦27勝(22KO)8敗。