前哨戦は2回無効試合

　元WBC世界ライトヘビー級王者ジャン・パスカル(32=ハイチ/カナダ)は6日(日本時間7日)、カナダのモントリオールで元世界ランカーのロベルト・ボロンチ(35=亜)と対戦したが、意外にも2回無効試合という結果に終わった。パスカルは来年3月14日、WBA、IBF、WBO王者のセルゲイ・コバレフ(31=露/米)に挑戦することになっている。

　パスカルは2回に先制のダウンを奪うなど、予想どおり勝利に近づいていた。ところが、そのラウンド内でハプニングが発生。レフェリーのブレークの声がかかったあとでパスカルが放ったパンチがヒット、ボロンチが倒れ込んでしまったのだ。見た目以上のダメージがあったのか、ボロンチは立ち上がる気配をみせず、担架で退場することになった。こうしたなかで無効試合という裁定が下された。不本意なかたちで前哨戦を終えたパスカルは33戦29勝(17KO)2敗1分1無効試合。5月のユルゲン・ブレーマー(独)戦に続いて勝利を逃したボロンチは39戦35勝(24KO)3敗1無効試合。