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WBA、IBF世界スーパーミドル級王者カール・フロッチ(37=英)に引退の噂――フロッチは来年1月31日に次戦を計画していたが、現時点で具体的になっておらず、このまま引退する可能性も浮上してきた。
フロッチは今年5月、ロンドンのウェンブリー・スタジアムの約8万人の大観衆の前でジョージ・グローブス(英)に右一発で8回TKO勝ちを収めた。次戦で元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)との大一番を計画していたが、
ビジネス上のトラブルを抱えるチャベスとの試合は暗礁に乗り上げている。フロッチを擁するエディ・ハーン・プロモーターは、チャベスが契約を結んだアル・ヘイモン氏の陣営と折衝したが、話は進展していない様子だ。その一方で過去1勝1敗のミッケル・ケスラー(デンマーク)やIBFの指名挑戦者ジェームス・デゲール(英)との対戦プランも出ているが、いまだ具体化してはいない。こうしたなか英国BBCテレビのインタビューで「引退するつもりかって? イエス」と答えて波紋を呼んでいる。フロッチは「私は有言実行でここまできた。世界の頂点に立つこともできた。もしもグローブスのアゴを打ち抜いた右がプロとして最後の一撃になるとしたら、こんな幸せなことはない」と話している。35戦33勝(24KO)2敗の「コブラ」は、このままリングを去ることになるのか。それとも急転直下、チャベス戦が実現に向かうのか。