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8日、米国ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォークホールで行われたWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(31=露/米)との王座統一戦で、ダウンを喫して12回判定負けを喫した前WBA&IBF同級王者バーナード・ホプキンス(49=米)の去就が注目されている。
バーナード・ホプキンス
コバレフ戦でホプキンスは初回にダウンを喫し、以後も見せ場をつくれないまま120対107(二者)、120対106という大差の判定負けを喫した。1988年にプロデビューして26年、10ポイント以上もの大差をつけられた完敗は初めてのこととなる。試合直後「いまは何も話したくない」とコメントを拒んだのも理解できる。しかし、ひと息ついてから臨んだ公式会見では「もう一度戦うかって? それは働いて帰ってきた女性に、1時間後に別の子供の面倒をみてくれというようなものだよ」と答え、明確な答えは出さなかった。そして「最後まで流れを変えようとしたが、試合を支配できなかった。クルーザー級の選手にぶつかっていくミドル級選手のような感じだった。約束を果たすことができなかったが、今夜はコバレフの方がより優れていたというだ」と、完敗を認めた。一方、3団体の王座を統一したコバレフは「ひとつの夢を達成した」と、感慨深い様子で話し始め、「ホプキンスは年齢を感じさせない凄さがあった。思っていたよりも難しい試合になったが、12ラウンドを戦いきる準備をしていたので問題なかった」と試合を振り返った。会見では肩を組んで写真に納まるなど、友好的なムードだった。