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元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(28=メキシコ)が、フロイド・メイウェザー(米)やダニー・ガルシア(米)らのアドバイザーを務める業界の大物アル・ヘイモン氏と契約を交わした。
フリオ•セサール•チャベスJr
チャベスは今年3月のブライアン・ベラ(米)戦を最後に実戦から遠ざかっている。7月にはWBA世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)との対戦が内定していたが、契約を交わしていたトップランク(TR)社との摩擦で試合は実現せず、さらにスーパーミドル級のカール・フロッチ(英)への挑戦も暗礁に乗り上げたままになっている。「すでに契約は切れた」とするチャベス側と、「2016年まで残っている」と主張するTR社側の主張が根本で食い違っているのが原因といわれる。こうした閉塞状態の打開と大試合実現のためにチャベスはヘイモン氏と契約を交わしたものと思われる。ヘイモン氏はメイウェザーやガルシアのほかWBA世界ウェルター級暫定王者キース・サーマン(米)や32連続KO勝ちのヘビー級ホープ、デオンタイ・ワイルダー(米)、さらに亀田和毅など約120人のボクサーと契約を交わしており、いまや業界で最も影響力のある人物として知られている。ただし、トップランク社とは数年前から仲違いしており、今回のチャベスの場合はさらにトラブルが複雑化する懸念もありそうだ。