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17日、後楽園ホールでは「ザ・カンムリワシファイト&DANGAN104」が開催された。メインイベントの「OPBFフライ級王座決定戦」では約6ヶ月ぶりの再起戦となる江藤光喜(白井・具志堅)だが、対戦相手が急遽変更となりOPBF2位のアーデン・ディアレ(比)と激突。試合後の両者に話を聞いた。
逆転勝利で王座獲得
頭ひとつ小さいディアレに対し、江藤は丁寧にジャブで距離を測り、ストレートを上下にヒット。しかしディアレの圧力もその程度では止まらず、長身の江藤の顔面めがけて左右を伸ばす。2Rには強烈な左ボディを打たれながらも江藤を詰め、的確な連打を見せる。すること3R、強引に仕掛けた江藤と激しく打ち合い、右ストレートでダウンを先制。江藤もすぐに立ち上がりこのラウンドをしのぐ。今日の江藤は腕の戻しが遅くれ、ディアレに打ち終わりを狙われてしまう。4R終了時の採点は三者ともに39-36でディアレを支持。5Rに入り、ポイント挽回に出た江藤だが、7Rにディアレの右ストレートをまともにもらいダウン。しかし、江藤は追撃を許さず、ワンツー、 ボディで反撃。続く8Rには手数にものを言わせディアレを追い込むと、渾身の左フックで2度続けてダウンを奪い返す。最後はフラフラになりながらも壮絶な打ち合いを制し、ストップを呼び込みKO勝ち。江藤が劣勢を跳ね返し、見事OPBF王座を獲得した。
ストップに不満
日本での試合は3回目だったディアレは「最後のはダウンじゃないのにストップされた」と不満をこぼし「タイトルが懸からなくてもいい。いつでも再戦したい」と話した。
捨て身の勝負で
大喜とトレーナーに肩を借りながら控え室に入った光喜は頭痛を訴えながら「だらしない試合だったし、もらいすぎた」と話した。初めの2つのダウンについて「セコンドから気にするなという指示があったので、落ち着いていられた」と明かし「最後は捨て身で行ったら見事にアゴに入った。驚いて一緒にダウンしそうだった(笑)」とおどけてみせた。改めて、「死ぬ気で行ったから打ち合えたと思う」と語った大喜は大事をとって病院へ向かった。