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7日、大阪・ボディメーカーコロシアムで開催されたIBF世界ミニマム級タイトルマッチ。世界初挑戦の同級10位、小野心(31=ワタナベ)を迎えた王者の高山勝成(30=仲里)は、予想以上に苦しめられながらも終盤はスタミナと経験値で押し切り、2度目の防衛に成功。一夜明けた8日に所属ジムで会見を開いた。
一夜明け会見
安堵の表情で報道陣の前に現れた高山は、「正直ホッとしています。小野選手に付きあわず、コツコツと地味なパンチを当てられたことが良かった」と試合を振り返り、課題には「前半に相手のペースに付きあってしまったこと」を上げた。現役の高校生でもある高山は「疲れが抜けたら練習と勉強を頑張ります」とし、「今まで戦った選手たちの思いを込めて上を目指したい」と、ミニマム級4団体制覇に向け更なる飛躍を誓った。
高山は身体の回復を待って来週ごろから名古屋に戻り、野球部の寮で生活しながら高校に通学する予定だ。
高山は身体の回復を待って来週ごろから名古屋に戻り、野球部の寮で生活しながら高校に通学する予定だ。
中出トレーナー
また、小野がロープに引っかかった場面、高山がレフェリーに確認してからダウンを奪いにいったことに「彼の冷静さに身震いした」と振り返った中出博啓トレーナーは「正直、あの緩い左ストレートはやっかいでしたが、リーチ差や変則ボクサーをクリアしたのは高山には良い経験になったと思う。4団体制覇に向け、また一から技術を磨きたいと思う」と達成感を口にした。その上で、他団体王者との統一戦が決まればIBFは指名試合の日程を先延ばすことができると説明、次戦に関して防衛戦と統一戦の両面で準備を進めるとした。
早ければ次は8月
仲里義竜会長も「これだけキャリアのある高山でも小野選手の左ストレートは当たりましたからね、ボクシングは難しいですよ。それでも調子が悪いなりに試合をきっちり立て直していくのは流石。キャリアが物を言った」と王者を称えた。