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[試合結果]2014.4.13

ブラッドリーVSパッキャオU

 WBO世界ウェルター級王者ティモシー・ブラッドリー(30=米)対前王者マニー・パッキャオ(35=比)のタイトルマッチ12回戦は4月12日(日本時間13日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われた。2年前に論議を呼ぶ判定で王座を奪ったブラッドリーが返り討ちにしたのか、それとも6階級制覇の実績を持つパッキャオが雪辱を果たしてベルトを取り戻したのか。 ※ブラッドリー対パッキャオUは14日(月)午後9時からWOWOWライブで放送の予定。ゲストはノニト・ドネア(比/米)、西岡利晃氏。
アジアの英雄がリベンジ
○マニー・パッキャオ(比)
 12回判定(3対0)
●ティモシー・ブラッドリー(米)

 パッキャオ有利のオッズが直前になって7対4から9対4に開くなかで試合はスタート。サウスポーのパッキャオが右ジャブ、右構のブラッドリーが左ジャブを突き、それぞれの立ち位置を探る。浅いながらも王者の右がパッキャオに届くシーンがみられた。2回、パッキャオが踏み込んで伸ばした左ストレートがヒット、ブラッドリーは後退したが大きなトラブルに陥ることはなかった。主導権を握ったパッキャオは続く3回、前に出て攻勢を印象づけるが、王者も押し返して譲らない。ともにオーバーペースではないかと思われるほどのテンポでパンチを出し続けた。4回、ブラッドリーの右がヒット、パッキャオの足がもつれるシーンがあったが、王者のフォローはなかった。
マニー・パッキャオ
 5回に入るとブラッドリーが中央に陣取って圧力をかけ、パッキャオを動かす展開に持ち込んだ。王者の右が浅いながらもパッキャオを捉える場面があった。この日のパッキャオは以前のような踏み込みとスピードがないのか、得意の左ストレートに相手の右を合わされるシーンも目立った。7回、パッキャオは手数を出して攻勢に転じ、王者をロープに詰めて細かいパンチをまとめるシーンもみられた。再び主導権を握ったパッキャオは「マニー」コールに背中を押され8回にも前進、迎撃策に出た王者を追ったが、ともに手数は少なかった。  足を痛めたのか7回あたりから動きの鈍ったブラッドリーは、終盤に入ってからは下がりながら応戦したが、自分から距離をつくることが難しく力の入ったパンチを打つことはできなかった。10回、パッキャオは2発、3発と左ストレートを当てて会場を湧かせたがダウンに結びつけることはできなかった。パッキャオが追い、ブラッドリーが下がりながら応戦するという展開は11回も同じだったが、パッキャオは手数が少なかった。最終回、パッキャオはKOを狙って積極的に攻めて出たが、王者の抵抗に遭って目的を果たせなかった。残り15秒、パッキャオはバッティングで左目上をカットして試合終了のゴングを聞くことになった。
チーム・パッキャオ
 採点は二者が116対112の4ポイント差、もうひとりは118対110の8ポイント差でパッキャオの返り咲きを支持した。1年10ヵ月ぶりに返り咲きを果たしたパッキャオは63戦56勝(38KO)5敗2分。「彼はワイルドに攻めてきたので、こちらはインサイドから攻めようと思った。前回の試合とは違う展開になった。KOを狙ったところにあった。あと2年か3年は戦い続けるつもりだ」と勝者は語った。3度目の防衛に失敗したブラッドリーは33戦31勝(12KO)1敗1無効試合。「こういう結果が出たのだから、マニーの方が優れていたということ。動いてステップバックして対応しようと思った」と試合を振り返った。

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