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4月6日、東京・大田区総合体育館で開催されるダブル世界戦、八重樫東(31=大橋)対オディロン・サレタ(28=メキシコ)、アドリアン・エルナンデス(29=メキシコ)対井上尚弥(20=大橋)の前座8回戦に出場するローマン・ゴンサレス(26=ニカラグア)が2日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。元2階級制覇王者ゴンサレスは3階級制覇を狙ってフライ級に進出。今回のファン・プリシマ(22=比)戦に勝てば八重樫への挑戦が具体化するだけに高いモチベーションを抱いている。
会見では笑顔を見せた
練習を前に会見に臨んだゴンサレスは終始、柔和な表情だった。リングの上では38戦全勝(32KO)という驚異的なレコードを残しているが、温厚な26歳は話し口調も至ってソフトだ。今回の相手プリシマについては「映像を見ていないのでどんな選手か分からないが、問題はない。リングの上では強いチョコラティート(ゴンサレスの愛称)を見せるよ」と話し、揺るぎない自信を感じさせた。メディアの興味がその先の八重樫戦にあるように、ゴンサレス自身の視線もフライ級制覇に向けられている。6日のセミファイナルで防衛戦を行うライバルに対しては「ぜひ八重樫選手に勝ってほしい」とエールを送った。そして「私と戦いたいという相手がいないので大歓迎。また日本で戦うことができるし、私の才能を見せることもできるので楽しみ」とも。眼前の敵プリシマに関してはノーチェックだが、すでに八重樫のことは十分に研究している様子だ。「とてもよく動くし、スピードもある。私の挑戦を受けてくれる勇敢さもある。戦力面でまとまった素晴らしい選手」と評している。ただし、ゴンサレスにとってはその八重樫戦すらも通過点という位置づけにあるようだ。「しばらくはフライ級に留まるつもりだが、いずれはスーパーフライ級、バンタム級も制覇したい」と大きな目標を掲げているのだ。アルヌルフォ・オバンドー・トレーナーは、そんな生弟子に関し「彼は自分でしっかり節制しているし、真面目に練習しているから強いんだ。試合後でも3日か4日でジムワークを始めるぐらいだから」と話している。
絞れるほどの汗を流した
ゴンサレスは3月27日に来日してからの調整も順調に進んでいる様子だが、まだ体重に不安があるのか、この日は減量着を着込んで暖房を入れたなかでシャドーボクシング、サンドバッグ打ち、パンチングボールのダブルとシングル、さらにロープ跳びなど1時間、汗を流した。
右はオバンドー・トレーナー
「日本が大好き」というゴンサレスは4月6日の試合に向け「日本の皆さんにはKO勝ちを披露する。そのために来たのだから。私が勝って、八重樫も勝つことを望んでいるよ」と話し、にっこり微笑んだ。
八重樫の勝利を祈る