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3月1日、東京・後楽園ホールではチャンピオンカーニバル日本&東洋太平洋ミドル級
タイトルマッチ、セミファイナルでは、その勝者との挑戦権を賭けたミドル級王座次期挑戦者決定戦での熱戦が繰り広げられた。今回、ボクモバはアンダーカードの2試合に注目。試合後の選手を取材した。
テンプルにヒット
まずは第5試合、尾川堅一(帝拳)vsヨン・アーメッド(インドネシア)戦。尾川は2012年8月の三好祐樹(FUKUOKA)戦で初黒星、さらにアゴを骨折する大怪我を負った。それから約10ヶ月後に復帰。三好へのリベンジを含め2戦連続KO勝利で今日の対戦を迎えた。
試合は圧勝と言っても過言ではない展開。序盤よりプレッシャーを掛け続けた尾川は、2Rに強烈な右クロスを相手の左側頭部へクリーンヒット。3連続KO勝利と記録を伸ばした。
試合は圧勝と言っても過言ではない展開。序盤よりプレッシャーを掛け続けた尾川は、2Rに強烈な右クロスを相手の左側頭部へクリーンヒット。3連続KO勝利と記録を伸ばした。
尾川堅一
控室に戻った尾川は「テンプルにいいパンチが入って良かった外国人との対戦は初めてだったが、相手の闘争心が感じられなかった。それだけ自分に余裕があったってことですかね(笑)。見ていた方々の判断に任せます」と喜びを語った。「三好戦での黒星が自分を見つめ直す良い経験となっています」と明かした尾川は「それまでは天狗になってました(笑)」と成長の片鱗をみせた。今後について尾川は、「まずは、ランキングに入りたいです。世界は、まだですが、日本レベルでは通用すると思っています。まずは日本一を目指します」と意気込みを語った。
激しい流血戦
もう一つの注目カードは第4試合、ライトフライ級8回戦の小野心(ワタナベ)vs須田拓弥(沼田)戦。元日本ランカーの須田が約3年ぶりの復帰戦で世界ランカーの小野に挑戦した。
ブランクを感じさせない須田は、サウスポー小野の射程距離に注意しつつリズムよくジャブで先手をとるが、小野も2R後半から前に出始め、須田を射程に捉えては左ストレートを突き刺す。しかし距離が近づき、偶然のバッティングで両者が負傷。右前頭部をカットした小野の傷が深く、ストップを怖れた須田はさらにプレスを掛けるが、小野に上手く外され右フック、左ストレートを被弾。5R、右目上を負傷した須田の傷が悪化、続行を危険としたレフェリーがドクターチェック後に試合を止めた。試合は負傷判定(50-45、50-45、50-45)の3-0で小野に軍配が上がった。
ブランクを感じさせない須田は、サウスポー小野の射程距離に注意しつつリズムよくジャブで先手をとるが、小野も2R後半から前に出始め、須田を射程に捉えては左ストレートを突き刺す。しかし距離が近づき、偶然のバッティングで両者が負傷。右前頭部をカットした小野の傷が深く、ストップを怖れた須田はさらにプレスを掛けるが、小野に上手く外され右フック、左ストレートを被弾。5R、右目上を負傷した須田の傷が悪化、続行を危険としたレフェリーがドクターチェック後に試合を止めた。試合は負傷判定(50-45、50-45、50-45)の3-0で小野に軍配が上がった。
小野心
控室に戻った小野は、「ちょっと不満が残る試合でした。倒すボクシングを練習します」と不完全燃焼気味。復帰戦となった須田については、「思っていたよりしっかり仕上げていた。もっと出てくると思ったんですが、左をヒットできたのは運が良かった。世界前哨戦という意味で気合いが入ったというのは多少ありましたね」と試合を振り返った。
須田拓弥
3年振りのリングとなった須田は、「身体が動かなかったですね。前は効かなかったパンチが効きました」と試合を振り返り「ボクシングは甘くないですね」と心境を明かした。須田は、「小野選手はやっぱり上手かったが、自分で想定していたよりもいけた所があった。次の試合はキッチリ仕上げて挑みますよ」と笑顔を見せた。