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[袴田事件]2014.2.18

静岡で早期再審を要望

 今年3月にも元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さん(77)の再審決定の可否が下される件で、長年支援を続けてきた日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会の川崎新田ジム新田渉世会長は18日、賛同した現役元選手、ボクシング関係者ら29名(現地7名)を集め、静岡地方裁判所に速やかな再審開始を訴えた。
多くの支援団体と協力
 東京からバスで静岡に向かった一行は、現地で思想信条を超えた様々な支援団体と合流し、連名での嘆願書および署名を静岡地裁に手渡した。これまでに集めた署名は全世界で7万3601筆に登り、ボクシング界からは、昨年のWBC総会で支援に賛同した元WBC世界ヘビー級王者のビタリ・クリチコ氏(ウクライナ)のものもあった。
静岡県庁での会見
 今回は、元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修氏をはじめとする多くのボクシング関係者が裁判所で自身の思いを述べた。「この国に正義があると信じたい」(佐藤氏)。「司法であろうと人間であれば間違いはある。大事なのは間違いを正すこと」( 元東洋太平洋フェザー級王者、現イマオカジム今岡武雄会長)。「ここに集う数の何千倍、何万倍もの人が袴田さんの自由を願っている。国は正しい行動を示してください」(元日本スーパーバンタム級王者、現マナベジム真部豊会長)。「判決後も無罪を裏付けるものが出てきている。もう一度、きちんと調べ直すことが大切ではないか」(元日本&東洋太平洋スーパーフライ級王者、現RK蒲田ジム柳光和博会長)。
現役選手では日本ランカー古橋大輔(川崎新田)の姿も
 その後は静岡県庁の記者クラブで会見を行い、再審請求とともに死刑執行および拘置の即時停止を訴えた。
今岡会長、佐藤氏、姉の秀子さん
 今やギネス記録にも認定された47年以上にも渡る拘置、死刑執行の耐え難い恐怖の中で、ここ数年は姉の秀子(80)さんとの面会すら拒否するなど、心身はすでに限界にきている。日本はもとより世界が注目する中で、ボクシング界は司法の英断を望んで止まない。

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