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大晦日、東京・大田区総合体育館でWBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司(29=帝拳)と対戦する同級2位の挑戦者ダンテ・ハルドン(25=メキシコ)が26日、都内の帝拳ジムで公開練習を行った。
大きい印象のハルドン
Boxrecでは身長171センチと記載されているハルドンだが、本人は173センチと話し、体のフレームも大きい印象だった。しかし減量は順調とのことで、「すでにリミットに近い」という。
三浦、覚悟しておけ
そんな挑戦者だが、この日、報道陣に公開した練習は正味4分、軽いシャドーボクシングだけだった。当初は1分で切り上げようとしたが、「せめて1ラウンドぐらいは」という要請で3分を追加した。適度に足をつかいながら左に旋回し、左右の拳を交互に繰り出す程度の至って簡単なシャドーボクシングだった。24日に来日してから試合時間に合わせて夜にジムワークを行ってきたことと、すでに三浦戦に備えて130ラウンドを超すスパーリングをこなしてきて「体調は万全」だということが理由らしい。
陽気なハルドン
その代わり舌は滑らかだった。共同会見前はカメラに向かって陽気にポーズをとったハルドンだが、いざ会見が始まると笑顔は消えて真摯な受け答えに終始した。「初めての日本は寒いけれどコンディションは100%。この試合に備えてパワーとスピードに重点を置いてトレーニングを積んできた」と真顔で話した。自身の長所については「パンチ力があり、リング上でクレバーに戦える点。得意なのは左ジャブ」とアピール。アマチュアで11戦全KO勝ち、プロでも27戦24勝(20KO)3敗と高いKO率を誇るが、サウスポーとはプロで一度戦っただけという。三浦戦のカギとしては「リングを左に回りながら足を止めて打ち合うこと」とテーマを挙げている。
よりクレバーな方が勝つ
日本人とは過去に2度対戦し、玉越強平(千里馬神戸)に4度のダウンを喫して3回TKO負けだったが、今年4月には金井アキノリ(真正)に8回TKO勝ちを収めている。「私たちは日本のボクサーが総じてタフで強いということを知っている。そのうえで100%の準備をしてきた。王座を奪うために日本に来た」と強気の姿勢を崩さなかった。
満足げな様子
ともに強打を売りにするスラッガー同士の一戦だけにジャッジ不要の勝負になる公算が高い。前日、「右でも左でも、とにかくKOで勝つ」と宣言した三浦同様、ハルドンも「長いラウンドを戦って判定勝ちするよりもKOで終わらせたい」とKO決着を予告した。
わずか30分で会見とシャドーボクシングを終えると、ハルドンは試合を放送するテレビ東京のアナウンサーや通訳氏に記念撮影を懇願。小さな希望がかなうと、笑顔をみせてエレベーターに乗り込んだ。
わずか30分で会見とシャドーボクシングを終えると、ハルドンは試合を放送するテレビ東京のアナウンサーや通訳氏に記念撮影を懇願。小さな希望がかなうと、笑顔をみせてエレベーターに乗り込んだ。