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来月6日(金)、東京・両国国技館でWBC世界フライ級王座2度目の防衛戦に臨む八重樫東(30=大橋)が、所属ジムで練習を公開した。いつもと変わらぬ様子で現れた八重樫は、ここまで怪我もなく順調な仕上がりをアピール。かつてWBC世界ライトフライ級王座を10度防衛したキャリア56戦、指名挑戦者のエドガル・ソーサ(34=メキシコ)と戦うことに「光栄なこと。ソーサに勝てば実力を証明できる」と気持ちの高ぶりを見せた。
原とのスパーリング
「相手の出方を見て対応する。自分の持ち味を出しつつゲームメイクができれば」と抱負を語った八重樫は、この興行で同じリングに立つアマチュア時代の後輩、村田諒太(三迫)に対し「彼に負けないよう素晴らしい試合にしたい」とライバル心ものぞかせた。
強烈な左
練習に移り、同門の前日本ミニマム級王者、原隆二(23)と2Rのスパーリングを行った八重樫は、原を仮想ソーサに見立てると距離を意識した出入りのボクシングで上下にパンチをまとめていた。
新たなトレーニング
万全な仕上がりはミット打ちで示された。サウナスーツを脱ぐと恐ろしくキレのあるストレート、強烈な左フックをミットに叩き込み、ジムに乾いた音が響き渡った。締めは、重量のあるボディボールを押し出すように投げるトレーニングで最後の汗を流した。
左右15回、かなりきつい
今年に入りミニマム級からフライ級に転級した八重樫は、身長差をカバーすべく、世界王者の内山高志(ワタナベ)のフィジカルトレーナーとしても有名な土居進氏に指導を受け、この1年でフライ級でも見劣りしない肉体を作り上げた。さらに、これまで以上にジム内外のトップ選手とスパーリングを重ね、パワー強化はもちろん、スピード、スタミナもレベルアップをはたした。それを証明するかのように、練習後は報道陣に鍛え上げた広背筋を自信たっぷりに披露する一幕もあった。
新たな鎧を身にまとった
過去、日本所属の選手と5戦して無敗(3KO)、軽量級大物のソーサを退ければ、新たな舞台が八重樫に用意されることも考えられる。30歳を過ぎ進化した八重樫の可能性は、まだまだ未知数だ。