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フェザー級に続いてスーパーフェザー級でも世界王座を戴冠した粟生隆寛(帝拳)が10日、両国国技館に用意されたライト級のリングに上がった。
左ボディがキーポイント
世界三階級制覇に向けて、ライト級に階級を上げて再起二戦目のリングに上がった粟生は、強く打ったボディで相手の動きを止め、得意の左ストレートでダウンを奪うと、立ち上がったエドガー・ロメリ(メキシコ)に右フックを打ち抜き、立ち上がっても足元が定まらないロメリを見て、レフェリーが試合を止めた。
エドガー・ロメリ
勝敗以上に内容が問われていた粟生。対戦相手のロメリは両国国技館の長い通路をゆっくり歩いて、医務室に向かった。メディカルチェックを終えたロメリは「粟生はスピードとパンチがあった。パンチ力はすごい。自分もいい仕事ができそうだと思って動いたが、油断した隙に良いパンチをもらった」と試合を振り返った。
粟生、復活
「KOは意識していたが、早いラウンドとは考えてなかった。まだ、感覚がつかめていなかったので、もう少しやりたかった」と1ラウンドノックアウト勝利を振り返った粟生は「前も一度失敗しているので、自分から仕掛けて試合を組み立てようと考えていた。最初のボディで相手の心は折れていたと思う。最後のフックはいい形で入ったと思う」と、笑顔で会見に応じた。
自信をとりもどした粟生
足腰のバランスが改善されたことで、強いパンチが打てるようになった、と自身の成長の成果に胸を張った粟生は「久々に2試合連続のKO勝利だが、まだまだ倒せるボクサーになったとは思わないでください。プレッシャーになりますから」と、発展途上であることを強調した。