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[試合後会見]2013.10.23

三好VS東郷 5度目の対決

 22日、東京・後楽園ホールでは黒田雅之(川崎新田)対中釜兵武(30=白井・具志堅)の試合とともに、ダブルメインとして東洋太平洋女子バンタム級タイトルマッチ8回戦が行われた。王者の三好喜美佳(29=川崎新田)と前王者の東郷理代(38=アルファ)は、これが5度目の顔合わせ。これまでは東郷が2勝1敗1分と勝ち越しているが、今回はどんな結果になったのか。
三好の出血が酷くストップ
 今年2月、一進一退の打撃戦を展開したものの判定を落とし、東洋太平洋王座を三好に奪われた東郷は、試合開始と同時に猛ラッシュ。ワンツーにアッパーを交えた攻撃で攻めまくった。まるで2分間で勝負を決めようとしているかのようだった。後手に回った三好は2回、逆に前に出て押し返し、ラウンド終盤には右ストレートをクリーンヒットして挑戦者の膝を揺さぶった。これで戦況は五分に戻ったが、3回には東郷が再び主導権を握る。パワフルなワンツーの連続攻撃で三好を守勢に追いやり、4回には王者の鼻から出血させた。この回終了後の公開採点は39対37、39対38(二者)と挑戦者がリード。迎えた5回、バッティングで三好の右目上脇が切れ、2度目のドクター・チェックで続行不能との診断が下された。これを受けレフェリーが試合をストップした。勝負は当該ラウンドを含めた採点に委ねられることになったが、49対47のスコアで三者とも東郷を支持。
東郷が王座返り咲き
 8ヵ月ぶりに王座に返り咲いた東郷はジムのスタッフたちと一緒に大喜び。「序盤に三好さんが距離をとってくれたので力のあるパンチを入れることができました。それでも相手は倒れないと思ったので、鼻血が出たあとはガンガン行きました」と、口も滑らかだった。12戦8勝(7KO)3敗1分。
三好のダメージは大きかった
 一方、右目上脇に3センチ近い裂傷を負ったうえ眉間も腫らした三好は心身のダメージが深そうだったが、取材に応じる気丈さをみせた。「初回は来ると思っていたけれど、結果として相手の土俵で戦うことになってしまいました。(東郷の)パンチが強いことは分かっていたけれど、こちらのバランスが崩れ過ぎました。そのまま修正がききませんでした」と、敗因を自己分析した。6月のメキシコでの世界挑戦(10回判定負け)に続き連敗となった。16戦8勝(3KO)7敗1分。
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