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[試合後会見]2013.9.8

世界4位 石本の凱旋試合

 4月のマカオ遠征で元世界王者ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)に判定勝ちを収め、WBO世界スーパーバンタム級4位にランクされる石本康隆(31=帝拳)は7日、東京・後楽園ホールでイグナシオ・バレンスエラ(28=メキシコ)と拳を交えた。世界ランカーになって初の試合、石本は肩書に見合う内容、そして結果を出すことができたのか。
石本はペースを握り続けた
 「世界ランクに入ったことで見えないプレッシャーがある」という石本は、そのためかスタートは「力みがあった」と話す。しかし、上下にパンチを振ってくるバレンスエラの動きをよく見て対応。ワンツーに加えアッパー気味の左を打ち込んで早々と主導権を握った。
快勝の石本
 3Rには上下に連打を浴びせてバレンスエラをダウン寸前に追い込んだ。なんとかラウンド終了のゴングに逃げ込んだバレンスエラだったが、次のラウンド開始を待たずに棄権を申し出た。
まずは日本か東洋太平洋を獲る
 石本は2Rにバッティングで左目上をカットしたが、試合後には完全に止血。それ以外は試合前と変わりない顔で控室に戻ってきた。
会場に来ていた和氣は佐藤洋太とツーショント
 「きれいに決めたかったですね。自分は一発(の破壊力)がないので細かく上下左右に打ち分けました。課題がいっぱいです」と口にした石本だが、表情は綻んでいた。これで4連勝、そのうち3KOと絶好調だ。KOを逃したバスケス戦でもダウンを奪っており、ひと皮むけた感がある。今後に関しては「日本、東洋太平洋、どちらでもいいのでチャンスがあればやりたいですね」と希望を口にした。かつて石本と8回戦で拳を交え、敗れた経験を持つ現東洋太平洋王者の和氣慎吾(古口)が会場で偵察観戦していたことを知らされると、「(やっても)いいですよ、いや、こちらが挑戦する立場ですね(笑)。やることになれば死ぬ気で(タイトルを)取りにいきます」と言い切った。戦績は29戦23勝(6KO)6敗。
試合後のバレンズエラ
 一方、敗れたバレンスエラは「石本はスピードもパワーもそれほどではなかった。自分がベストではなかっただけだ」と悔しそうにまくしたてた。42戦20勝(9KO)18敗4分。

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