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元日本ライト級トップコンテンダー、熊野和義(34=宮田)の引退記念試合が2日、後楽園ホールで行われた。デビューから12年、ライト級、スーパーライト級のトップ戦線で活躍してきた熊野は、昨年1月の日本ランク返り咲きを目指した試合に敗れた後、グローブを吊るす決意を固めていた。
10歳下の今野と互角に打ち合った
引退試合では、昨年度の東日本新人王ウェルター級準優勝、今野祐介(24=角海老宝石)とウェルター級8回戦で対戦。1年7ヶ月ぶりのリングとは思えない、熊野らしい気迫溢れるファイトで10歳年下の相手と互角に渡り合い、判定2-0(77-77、77-76、78-76)で見事勝利。ラストマッチに自ら花を添え、ボクサー人生の幕を閉じた。
ボクシングが大好きです
試合後には引退セレモニーが開かれ、ジム同士一同より金一封が、理恵夫人からは花束が贈られた。宮田会長が挨拶に立ち「勝ってはいけない試合に勝ってしまった。まだ続けると言ったらどうしよう。熊野、引退しろよ!」と場内の笑いを誘うと、熊野は「ボクシングが大好きだから、ここまでやってこれた。悔いはありません!これからも宮田ジムを応援してください」と宮田ジム、ファン、そして両親に感謝した。
早くも第2のボクシング人生がスタート
熊野は宮田ジムを巣立ち、第2のボクシング人生として、今月14日に東京・葛飾金町で「熊野ボクシング・フィットネスジム」をオープンさせる。当面はアマチュア選手の育成およびフィットネスに力を入れるが、ゆくゆくはプロ選手を育て、自身がはたせなかった夢、チャンピオンを作り上げたいと話した。
記録より記憶に残る選手だった
最後は熊野コールでリングを後にしたが、再びこのリングに帰ってくる日は近いかもしれない。
ありがとう熊野!