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WBA世界バンタム級王者、亀田興毅(26=亀田)の7度目の防衛戦が23日、東京ビッグサイトで行われた。挑戦者は同級3位のマーク・ジョン・アポリナリオ(23=比)。4月のV6戦で拙戦を演じた亀田が「進退をかけて臨む」と誓った一戦。はたして名誉挽回となったのか。
次は和毅
サウスポーの亀田は初回からスピードに乗った左ストレートを繰り出して先制。挑戦者は繰り出す右ストレートは堅いブロックで防ぎ、早々と主導権を握った。接近した際には左右のボディブローも見舞い、着々とポイントを重ねていった。中盤に入っても巧みにプレスして試合を支配した亀田だが、ペースを握っている割にクリーンヒットは多くはなかった。
大きな動きがあったのは10Rのこと。亀田の右フックがカウンターとなってヒットし、アポリナリオが右手をキャンバスにタッチしたのだ。ダメージは感じられなかったが、主審は既定の8カウントを数えた。亀田は最終回にも左ストレートでダウンを追加、ダメ押しのポイントを奪い、圧勝を印象づけて試合終了のゴングを聞いた。
採点は117対109、118対108、119対107と大差がついていた。
大きな動きがあったのは10Rのこと。亀田の右フックがカウンターとなってヒットし、アポリナリオが右手をキャンバスにタッチしたのだ。ダメージは感じられなかったが、主審は既定の8カウントを数えた。亀田は最終回にも左ストレートでダウンを追加、ダメ押しのポイントを奪い、圧勝を印象づけて試合終了のゴングを聞いた。
採点は117対109、118対108、119対107と大差がついていた。
アポリナリオ
勝者がリング上でインタビューを受けているときに控え室に戻ったアポリナリオは「最初のダウンはスリップだ」と、納得できない様子だった。最終回のダウンは「勢いにまかせて出たところにもらってしまったが、ダメージはなかった」と、振り返った。亀田は強かったか、という問いに対しては「もっと強いやつを知っている。それはロベルト・バスケス(パナマ)、ジェシー・アルバラシン(比)だ」と、暫定王座決定戦で2度引き分けた元世界王者と、5年前に4回戦で判定負けを喫した同国人の名前を挙げた。亀田の印象については「スピードとパワー、手数、それに度胸がある選手」と評価した。22戦17勝(4KO)3敗2分。
防衛成功
勝った亀田は両目上に小さな赤い痣ができた程度で、腫れや目立つ傷は見られなかった。「まずは勝ったことで8月1日の和毅に繋げることができた」とホッとした様子だった。自身の試合に関しては「1Rから12Rまで、いろんなことを試したいと思っていた。だからKOは狙っていなかった」と回顧。それでも終盤に2度のダウンを奪ったすえの圧勝だけに口も滑らかだった。「いまは変わっていく段階。スタートラインに立ったばかり。(2度のダウンを奪ったパンチについて)やっぱりボクシングはスピードとタイミングやな。完全に仕留めるパンチがあればいいけれど、もうちょっとやね」と笑顔を見せた。今後については「一戦一戦、結果を残していきたい。早く4階級制覇を狙いたい。減量がきつくなってきたけれど、いまならスーパーフライ級でもいける。俺は30歳までやから」と先を見据えた。戦績は32戦31勝(17KO)1敗。バトンは8月1日の三男・和毅、9月3日の二男・大毅に渡された。