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2日、後楽園ホールで行われた前日本バンタム級王者でWBC世界同級7位・岩佐亮佑(セレス)の、世界へのカウントダウンともいえるノンタイトル10回戦は、フィリピンの東洋太平洋同級10位マーク・ジョン・ヤップにまさかの苦戦を強いられてしまった。
岩佐の調子が悪すぎた
前半までヤップを捌き、カウンターも当て主導権を握っていたかに見えた岩佐だが、5Rはセコンドの「GO!!」の合図に飛び出すことが出来ず、逆にヤップのワンツーに捕まってしまう。さらに8R、コーナーに詰められ右ストレートを続け様に浴び、あわやレフェリーストップになるところをゴングに救われた。
ラストはヤップも失速
満足に足が使えない中、ラスト2Rは勝利を意識し大振りとなったヤップにカウンターを合わせつつ、上体でかわして逃げ切り。ジャッジは最大6P差で岩佐勝利となったが、岩佐がここまで一方的に追い込まれたのは初めてのことだった。
減量失敗が響いた
試合後、セレス会長は「減量(昨日は全裸で計量)を失敗しパンチのキレ、足の動きが酷かった。GOの指示に行けず、上体だけで捌いていたところ8Rに捕まった。あんな岩佐は初めて見た。ここでストップがかかってもおかしくなかった。世界はまだ早いということ。もう一度、日本からやらなきゃダメかな」とお冠。
遠回りでも世界はあきらめない
控え室に戻った岩佐も「ホームでなければ止められていた試合。年末年始の不摂生が祟った。プロとして考えを改めてないと…。8Rは山中選手の時よりも効いた。いい勉強になりました。謙虚な気持ちを持って、世界をあきらめずにもう一度見直します」と反省に終始。世界挑戦の出直しを誓った。