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2月25日から3月3日まで、拓殖大学ボクシング部が台中市内で国立台湾体育大学と合同合宿を行っている。拳を交え、相乗効果で強くなる日台交流を尋ねた。
今もボクシングに携わるロッキー・リン氏
台湾初のプロボクサー、ロッキー・リン(本名・林明佳)が日本のリングで戦い続けたこともあり、我々にとって台湾ボクシング界は、疎遠な間柄ではない。これまでにも、スパーリングや親善試合など、様々な交流が行われている。
その中で、リードを見せてきたのは日本だ。今回の合宿でも、台湾ユースのトップ選手が混ざっているが、拓大の練習がハードだと驚いているそうだ。日本では、全国大会へ出場した選手は、大学でも続けるのが一般的である。しかし、台湾の選手たちは、高校でボクシングを始め、高校を卒業する時点で、ボクシングをやめることが多い。それも、実力差の一因だ。
練習後にも交流を深める両大学
1年生の元インターハイ3連覇者、藤田健児は「こんなに練習しているのかと驚いていました」と言った。
藤田は今月10日から、フィリピンのスービックで開かれるアジア・ユース選手権への出場を控えているため、この合宿は、その調整にもなっている。出発前は、満足のいくトレーニングができるか、心配もあったようだが、手ごたえは十分のようだ。
「アジア大会の2回戦で須佐さんと試合をしたリン・ユーチェ(林郁哲=須佐勝明に2回RSC負け)も巧くなっていたので、勉強になりました」(藤田)
左からユーチェと藤田
10月の世界選手権では実施される可能性が高い「ノーヘッドギア戦」などの新ルールについては「怖いですね(笑)。それに、自分のスタイルには有利じゃない。でも、アディダス製のグローブは硬いけど効きづらいですし、心の準備もしていきますよ」と語った。
予定であれば今日、両大学は非公式ながら、親善試合を行う予定になっている。