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29日、後楽園ホールで開催された「DANGAN.65」のメインイベントでは、"キック界のプリンス"久保賢司(角海老宝石)のボクシング転向第2戦がおこなわれた。
久保は"KO賞金マッチ"として、WBCインターナショナル・フライ級王者レイ・ミグレノ(比国)と激突したが…。
久保は"KO賞金マッチ"として、WBCインターナショナル・フライ級王者レイ・ミグレノ(比国)と激突したが…。
ミグレノのアッパーが襲いかかる
ゴングと同時にミグレノは強打の右アッパー・左フック・右ストレートで久保の膝を揺らし、早くも主導権を握る。久保も得意の左ボディで突破口を開こうとするが、ミグレノの圧力を止めることはできない。すると3回、インターナショナル王者は右アッパーで久保のアゴを跳ね上げ、右ストレートでダウンを奪う。立ち上がる久保だがダメージは深く、このチャンスにミグレノは猛然と襲い掛かり、右アッパー・ワンツーで顔面を貫きキャンバスに屠ると同時に"KO賞金"20万円をその手に掴んだ。
悔しさでいっぱい
ボクシング転向第2戦で早くも黒星を喫し、プロの洗礼を受けた久保は「強い相手を用意してもらったのに、申し訳ない気持ちで一杯です。ミグレノと打ち合ってやろうと思ったが…。最後は覚えていません」と試合を振り返り、最後に「俺は"本物"だと胸を張って言えなかったのが悔しい…」と涙を見せた。
会心の勝利にガッツポーズ
昨年11月、"伝説"のポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)を3回TKOで撃破し、WBCインターナショナル・フライ級王座を奪い獲った実力を日本のボクシング関係者・ファンに見せつけたミグレノが控え室で会見を開いた。「これまでスーパーフライで戦ったことはあるが、バンタムは初めてだった。僕は色々な場所で試合をしているので、ウエイトに不安はなかったけどね(笑)。クボはグッドファイターだが、ボクサーとしてはまだ"若い"よ。今日はラッキーパンチが当たっただけ」と余裕の笑顔を見せた。
フィリピンで家を建てたい
賞金20万円の使い道を尋ねられミグレノは「フィリピンに家を建てるよ(笑)。このお金はビッグボーナス、最高の家になりそうだ!!」とマイホーム資金に充てると語り、今後の目標については「WBC世界フライ級チャンピオンのイガラシに挑戦したい!!また日本で試合をしたいよ」と五十嵐VS八重樫戦の勝者に名乗りを上げ、再来日を希望した。
これからが本当のボクサー人生
久保にとって今回のミグレノ戦は、キックとボクシングが似て非なるものであることを痛感させられる試合となった。
多くの才能を秘めている久保だけに、焦ることなく一戦一戦キャリアを積み重ね、プロボクサーとしての基礎を築いて欲しい。
多くの才能を秘めている久保だけに、焦ることなく一戦一戦キャリアを積み重ね、プロボクサーとしての基礎を築いて欲しい。