試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)に次に挑むのは…22日、神戸中央体育館で開催された次期挑戦者決定戦。昨年11月のリベンジに燃えるクリスチャン・エスキベル(メ)と12年ぶりの世界王座奪還に全てを懸けて励むマルコム・ツニャカオ(真正)。チャンピオンがリングの下で観戦する中で試合が始まった。
ツニャカオの気迫
試合は7R、ツニャカオの右アッパーがエスキベルのアゴをとらえる。足に力が入らないメキシカンをフィリピンの雄は一気にラッシュ。最後は右の相打ちに―。次の瞬間、エスキベルはコーナーポストの前に崩れ落ちた。
エスキベル
試合後の控室でエスキベルは決着の瞬間に関して「パンチが見えなかった」と肩を落とした。
ツニャカオ
12年待ったこのチャンスに、見事なノックアウト勝利。長い道程だった―。試合後にツニャカオは「本当にうれしい。今日はリラックスして試合が出来た。相手がグロッキーになったのがわかったので、ラッシュにいった」と笑顔を見せた。山中との対戦に関して「山中とは友達だが、気持ちを替えて戦う。サウスポーと試合をするのは好き。自分は右利きのサウスポーだから、右のフックやアッパーが使えるのでやりやすい」と王座返り咲きに自信を見せた。
山中がリングサイドで観戦
また、リングサイドで観戦した山中は、ツニャカオに関して「踏み込みが速いと思った。エスキベルと違って自分はサウスポーなので戦い方は違うと思う」と落ち着いた表情で話すと「負ける気はしないが、素晴らしい動きをしていた。簡単には勝たしてくれないと思う」とフィリピンの古豪を称えた。友人を相手に戦うことに関して「気持ちを切り替えて勝つ準備をする」と覚悟を決めた。