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21日、後楽園ホールで開催された「DANGAN.64」のメインイベントでは、日本フェザー級王者・天笠尚(山上)がトップコンテンダー脇本雅行(高砂)と激突した!!
天笠にとって3度目の防衛戦、"痩身の暗殺者"と畏怖される最凶の拳は唸りを上げたのか…。
天笠にとって3度目の防衛戦、"痩身の暗殺者"と畏怖される最凶の拳は唸りを上げたのか…。
天笠が薄氷の勝利
サウスポーの挑戦者・脇本は低い姿勢から踏み込み左ストレートをヒットさせるが、王者・天笠はロングレンジの左ボディ・右ストレートを打ち込む。中盤、王者は右ボディストレートで挑戦者を下げ、ワイルドなワンツー・左フック・右アッパーと連打を浴びせるが致命傷を与えることはできない。終盤、脇本は的確な左ストレートで顔面を打ち抜きポイントを挽回するが、天笠も体格を活かし強烈なプレッシャーで距離を詰め左フックを浴びせる。王座の行方は判定となり、ジャッジ一者は95-96で挑戦者・脇本を支持するが、ジャッジ二者は97-94・96-95で王者・天笠を支持。手数で上回った天笠が僅差で脇本を退け、日本フェザー級王座V3に成功した。
脇本の試合後会見
タイトル初挑戦も善戦及ばず、僅差判定でタイトルを逸した挑戦者・脇本は「正直、3-0で負けていると思った。判定が割れた時は"もしや!?"と思ったが…。作戦としてはもっと懐に入って距離を潰す予定だったが、思ったよりパンチがあり飛び込めなかった」と試合を振り返った。
最後に脇本は「やるからには勝ちたかった。やっぱり悔しいですよ…」と目に涙を浮かべた。
最後に脇本は「やるからには勝ちたかった。やっぱり悔しいですよ…」と目に涙を浮かべた。
全くダメでした
3度目の王座防衛に成功するも、自慢の強打は空転し消化不良の内容に天笠は神妙な顔つきで会見を開いた。「相手のリズムで戦ってしまった。サウスポーというのも少しは影響があったのかも…。今日はパンチも切れないし、動きも悪かった。下半身がまだ減量中のようなダルさだったが、それ以上に脇本さんが巧かった」とタイトルを守るも反省の弁。
天笠は反省に終始
改めて脇本の印象を尋ねられ天笠は「頭の位置も良かったし、ディフェンスが巧かったですね。カウンターも想像以上だし、特にボディワークが素晴らしかった」と挑戦者のテクニックに翻弄されたことを明かし、接戦の試合展開に対し「僕はポイントを獲っていると思っていたが…。セコンドは8ラウンドのインターバルで"ポイントでヤバイぞ!前に出ろ!!"といわれ、9・10ラウンドは少し焦ってしまった。日本チャンピオンとして僕に期待しないで下さい…。今日はスイマセンでした!!」と最後まで天笠に笑顔は見られなかった。
次戦もサウスポー挑戦者
トップコンテンダーを退けた王者・天笠だが、来年のチャンピオンカーニバルも"サウスポーの挑戦者"横山大輔(ワールドS)が襲い掛かってくる。
2013年、最強後楽園覇者を迎え撃ち、天笠尚の拳は復活の狼煙を上げることができるのか…。
2013年、最強後楽園覇者を迎え撃ち、天笠尚の拳は復活の狼煙を上げることができるのか…。