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[試合後会見]2012.10.7

重量級アジア、No.1は!?

 6日、後楽園ホールで開催された東洋太平洋スーパーミドル級タイトルマッチ。現在、日本で最も重い階級での王者、清田祐三(フラッシュ赤羽)に、総合格闘技・キックボクシングから転向しここまで9戦無敗の三浦広光(帝拳)が挑んだ。
 アジア重量級ナンバーワンを決めると言っても過言ではないこの一戦。果たして勝者は…。
最後のダウン
 試合は、1Rのゴングと同時に三浦が飛び込み、王者にワンツー・フックを浴びせ強引に主導権を握る。いつもはここで飲まれがちな清田だが、冷静に左とボディで組み立て三浦の出鼻を止めると、逆にプレッシャーをかけ反撃。しかし、序盤の採点は38-38,37-39,37-39で挑戦者がリードする。一旦はペースが落ちた三浦だが、ジャッジを聞き再び勢いづく。
 一方、ヒッティングで左目上を負傷するなど苦しい展開の清田だが6R、左ジャブで三浦を揺らすと、ここがチャンスと一気に攻め込みダウンを奪う。痛恨のダウンを喫した三浦は、膝を叩いて立ち上がり打撃戦に持ち込むも、引いた清田に右をかぶされキャンバスに沈んだ。
清田がTKOでV6
 6Rジャスト2分、王者・清田がTKO勝利で6度目の防衛に成功。この日、29回目の誕生日を迎えた清田に会場のファンからハッピー・バースディーの歌が贈られた。
王座初挑戦に敗れた三浦
 中盤までポイントをリードしつつも、警戒していた清田の左に泣いた三浦は「KOされるまでは上手く捌けていたと思う。キャリアの差と言えばキリがないが、もう少しくっついて戦えれば…」と悔しさを滲ませた。
清田は喜びの会見
 一方、控え室に戻った清田は「序盤から三浦選手が来るのは分かっていた。様子を見すぎた感じもあるが、相手が乗ってきたところを(引いて)上手く食いつかせた。パワー系のボクサーと言われますが、意外と頭脳派なんです」と作戦勝ちを強調、KO勝ちは意識していなかったと語った。さらに「カットは初めてだった。焦りはなかったが、三浦選手はパワーがあった」と挑戦者を称えた。
 最後に清田は「後楽園ホールでハッピー・バースディーを歌ってもらった選手なんてそういない。最高の誕生日になった」と喜び会見を終えた。
次はV7,それとも…
 昨年末から2度のメキシコ修行を行い、パンチの質、試合の組み立て方など洗練されたファイトに進化しつつある清田。三浦を破り、この階級では東洋に敵なしとなったが、世界の壁の厚さはまだ見えない。世界ランクを地道に上げる清田に声がかかる日は…。

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