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WBA女子世界ダブルタイトルマッチのメインイベントに登場したミニマム級王者の多田悦子(フュチュール)と挑戦者の柴田直子(ワールドスポーツ)の対決が16日、大阪市内にあるよみうり文化ホールで行われた。この日用意された1000枚のチケットは前売り券、当日券ともに完売。注目度の高さを裏付けた。
多田と柴田
ペースとリズムを奪い合った両者だが、僅差ながらも判定(3-0)で王者・多田悦子が貫録のV8達成。
柴田
試合後に控室に戻った柴田は敗者とは思えぬ大きな声で「前半のバッティングがちょっと痛かったが、戦前の予想よりパンチはなかったと思った。でも、どんどんチャンピオンのペースになっていることはわかった。競る試合をしたら負けると思っていた。」と大粒の汗を拭くこともなく、時折笑顔も見せたが最後は「悔しいです…」と言葉に詰まりそのまま会見場を後にした。
多田V8達成
試合後、メディカルチェックとドーピング検査をクリアし控室に戻った王者多田は「前半はストレートをボディ入れて、後半は上を狙ってアッパーが決まった」と戦前練っていた組み立てがはまった事を強調した。「思っていたより(相手が中に入って)来なかったのでやり易かった」と笑顔を見せた。「ボクシングは美しいスポーツ」と日ごろから話す多田は「今日は美しいボクシングをお客さんに見せれたと思う」と8度目の防衛成功を満足した様子で振り返った。
平山会長と多田
フュチュールジム平山会長は「ポイント差はもっとあると思っていたので、今回は勉強になった」と少し不満げな表情を浮かべたが、多田の次の戦いを問われると「年内はもうない。来年早々に海外でやらしてもいいと思っている。日本にはもう対戦相手がいない」とさらなる強豪を求め海外に出ることを示唆すると、笑顔で会見を終えた。