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8日に行われたWBC世界スーパーフライ級タイトル戦で1位指名挑戦者・シルベスター・ロペス(比)の挑戦を変幻自在のボクシングで翻弄し、見事初防衛に成功した世界チャンピオン・佐藤洋太が都内にある協栄ジムにて一夜明け会見を行った。
職質されず
一夜明け会見に姿を現した世界王者は「今日は職質されませんでした。ランキング1位との指名試合を終えて、ほっとしています。」と開口一番ホッとした様子で笑顔をみせた。だが、昨日の試合に話が及ぶと「昨日、自分の試合をビデオで観て消極的だと思いました。面白い試合をしたかった…正直ちょっと落ち込んでいます。ただ、ランキング1位とあの試合ができたことで、もっとできると自信が出ました。」と反省点と今後の課題を口にした。
試合後「パフォーマンスが多すぎる」と奥様に怒られたという王者。パフォーマンスを続けるかとの質問対して、「やめません!ただ、弱さや恐怖心を隠すために出すごまかしのパフォーマンスじゃなく、攻撃につなぐパフォーマンスをしていきたいです。」とさらなる進化を明言。
新井トレーナーと佐藤洋太
王者が気にするパフォーマンスの賛否に関して新井トレーナーは「佐藤は今までダウンが無く、リスクのない試合運びをする選手。相手選手の実力も考え、勝つことを考えれば正解だったと思う。ディフェンスから試合を組み立てる佐藤にとって、挑発するポーズも相手に不用意な攻撃をさせない効果もあるし、ペースを崩す効果もある。」と王者を称えた。
初防衛成功
対戦者ロペスについて「日本に3週間いたことで疲れてたんじゃないかと思う。 自分自身は凄く体調が良かった。あの時、あの場所での体調管理の差が出たと思う。ロペスは怖い選手だったし、もう一度やったらわからないです。」と素直な感想を話した。
それでも、試合のダメージは筋肉痛程度で、1〜2週間後から練習を開始するという。攻撃面の強化が課題と話す王者は、4打5打と続く連打の練習に意欲を見せた。
和毅昨日会場にて
当日、会場に来ていた亀田和毅選手との対戦について質問が出ると「誰の挑戦でも受けます!ただ、対戦者は会長が決めることのなので、それに従います。亀田選手は強い選手だと思うが、勝つ自信はあります!」と王者が力強く答えると金平会長は「オファーは出してみようと思う。やるのか、やらないのかハッキリさせたい。他にも選手はいるし、佐藤本人は誰とやりたいというのがないので…。亀田3兄弟の誰でも戦うことができる。 メキシコで試合をする可能性については、日本人選手同士がメキシコで試合をするということ(意味)がよくわからない。」と答えた。
新井トレーナー・王者佐藤・金平会長
次戦に関しては未定としながらも10月末頃を検討中とのこと。場所は佐藤の地元岩手県の盛岡や東北地方が候補に上がった。 金平会長は大橋会長と相談してみないとわからないが―と前置きしながらも、佐藤の同郷の先輩にあたる八重樫選手とのダブル世界戦興行ができれば理想的と話す。
佐藤選手の今後について「名前が残るチャンピオンになって欲しい。昨日の試合もオフィシャルの方々に良い評価をもらったし、落ち込む内容ではないと思う。」と期待を膨らませた。
最後に「ありがとうございます。これからも頑張ります。これしか言えないですが・・・。」世界チャンピオン佐藤洋太の笑顔で会見は終了した。