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27日に開幕するロンドン五輪。ボクシング競技には日本から4人のアマチュアボクサーが出場する。フライ級の須佐勝明(自衛隊体育学校)、バンタム級の清水聡(自衛隊体育学校)、ウェルター級の鈴木康弘(自衛隊体育学校)、ミドル級の村田諒太(東洋大学職員)。この4人の代表選手は7月4日と6日の2日間、帝拳ジムでプロ選手とスパーリングを行った。
須佐 勝明
巧みに出入りする須佐、サウスポーから繰り出す巧みなワンツーで相手を翻弄する長身の清水と鈴木、そして馬力を生かして接近戦を仕掛ける村田。個性的な4人はそれぞれの持ち味を出すスパーリングで存在感を示して交流練習を終えた。「東京大会の桜井孝雄さんをはじめ、これまで日本でメダルを獲得した人は軽量級に限られていたけれど、今回は重量級のウェルター級、ミドル級の選手もいる。そのあたりが今大会のチームの特徴。メダル獲得がノルマと考えています」。
鈴木 康弘
ボクシング選手団のチームリーダー、山根昌守氏はそう自信を口にする。4人の中で最年長の須佐は「高3のころから知っているメンバーなので、チームワークは堅いですよ。僕は福島出身なんですが、メダルを持って帰って盛り上げたいですね」と話す。
清水 聡
北京大会に続く2度目の大舞台となる清水は「雰囲気を分かっているのが僕の強み。出るからには金メダルを狙います」と自信の弁。187センチの長身を生かした技巧派の鈴木は「自分の距離を生かしたボクシングをしてメダルを狙いたい。色は何でもいいです」と笑顔を見せた。
村田 諒太
昨秋の世界選手権で銀メダルを獲得、今大会でも大きな期待がかかる村田は、「銀までしか取ったことのない僕が金を取るというのは説得力がないかもしれないけれど、出るからには狙います。世界一の景色を見たい」と抱負を語った。
日本のアマチュアボクシング界は60年のローマ大会で田辺清氏が銅、64年の東京大会で桜井氏が金、68年のメキシコ大会で森岡栄治氏が銅を獲得しているが、以後44年もメダルから遠ざかっている。11大会ぶりのメダル獲得に期待がかかる。4人の代表選手の奮闘に注目だ!