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[試合後会見]2012.3.7

ライト級日本最強は!!

 6日、後楽園ホールで開催された「角海老ボクシング」では、日本ライト級王者"Dave"加藤善孝(角海老)のタイトル初防衛戦がメインイベントを締めくくった。
 しかし王者・加藤の目の前には、"元王者"近藤明広(日東)が指名挑戦者として立ちはだかった!!
 激戦必至の「ライト級ウォーズ」を制し、日本最強の座に君臨したのは…。
初防衛に成功
 序盤、王者・加藤はリング中央に陣取り迎え撃つが、挑戦者・近藤は足を使い左右に動き、ジャブ・右クロスで仕掛ける。しかし2度目の対戦となる両雄は慎重な展開となり攻撃が続かない。中盤、近藤は足を止めることなく動き続け、右クロス・左ボディでリードを奪うが、加藤もジワジワとプレッシャーを掛ける。終盤、加藤はワンツーで前に出て接近戦に持ち込み、近藤に右ストレート・左フックを浴びせポイントを盛り返す。ジャッジ1者は94-97で近藤を支持するも、ジャッジ2者は97-94・96-95で加藤を支持。僅差判定2-1で加藤が日本ライト級王座初防衛に成功した。
近藤の会見
 王座返り咲きを目指すも、無念の判定で涙を呑んだ挑戦者・近藤明広は控え室で会見を開いた。「挑戦者なのでもっとアグレッシブに行けば良かった。足を使いジャブで回ってを繰り返し、打ち合いではボディを狙った。勝った雰囲気はあったが…」と天を仰ぐ。
 判定に納得行かない陣営は「試合をコントロールしてたのは近藤だし、足を使って"ボクシング"をしていた。何がジャッジの基準なのか解らない!!JBCに提訴することも考えたい」と判定に不満を爆発させた。
加藤、試合後の会見
 一方、薄氷のタイトル初防衛に王者・加藤善孝は険しい表情で会見を開いた。「どうもこうもない。またイチから出直しです。近藤選手の距離が遠く、自分の間合いで戦えなかったし、攻撃がつなげなかった」と試合を振り返り、近藤の印象を求められるも「足を使うのは想定していた。僕の踏み込みが甘かった。外からパンチを引っ掛け足を止めたかったが、距離が遠く届かなかった。ツメが悪すぎた…」と加藤は反省の弁に終始。
拡大写真
 2年3ヶ月前のリベンジは果たせたかと問われ加藤は「勝てたとは思ったが…。東洋王者の荒川選手より良い内容で勝ちたかった。ここでスッキリと近藤選手に勝って、荒川選手に挑戦状と行きたかった。これでは大きな口は叩けない」と王座初防衛も表情は曇ったままであった。
 これからの防衛プランを尋ねられ加藤は「全く何も考えられない。ランカー達から見たら、僕は"美味しい"チャンピオンでしょう。これから一つずつ着実に防衛することが大事になる。勝って行くしかない。僕は負けたら終わりなので!!」と日本王者として改めて再出発を誓った。
土屋、加藤、京太郎
 現在、日本ライト級10位・斉藤司(三谷大和)から挑戦状も送られており、新たなチャレンジャーが早くも立ちはだかろうとしている。
 果たして"Dave"加藤善孝は、これから敷かれようとしている加藤包囲網を突破することができるのか…。

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