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19日、大阪・千里中央よみうり文化ホールで行われたWBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ。余裕の表情で防衛戦を迎えた"浪速乃爆弾娘"王者・多田悦子(フュチュール)は"強い確実な一発"を当て、"綺麗な顔"で日本女子最多タイとなるV7を果たすことが出来たのだろうか…。
多田V7防衛に成功
試合は、序盤からタイプの違う両者が持ち味を出した展開となった。多田は綺麗なコンビネーションを的確に相手の顔面へと打ち込むが、挑戦者マリア・サリナス(メキシコ)はひるむことなく大きく強烈な右フックで接近し、アッパーを多田の顎へ。時折繰り出す変則的なプレスからの右フックで、多田が後ろに下がる場面もあった。
その後も一歩も引かず有効打を浴びせあう両者。試合はシーソーゲームとなったが、的確性で勝った王者・多田が最大で4ポイント差をつける判定勝利で、富樫直美(ワタナベ)、小関桃(青木)に並ぶ7度目の防衛に成功した。
その後も一歩も引かず有効打を浴びせあう両者。試合はシーソーゲームとなったが、的確性で勝った王者・多田が最大で4ポイント差をつける判定勝利で、富樫直美(ワタナベ)、小関桃(青木)に並ぶ7度目の防衛に成功した。
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試合後、多田は左目上に出来たコブをアイシングしながら試合を振り返った。「1Rが終わった時点で、あの右フックをまともにもらったらやばいと思った。久しぶりにボクシングってこわ〜いって、改めて思ったわ」。「中盤から作戦を変更し、脚を使って打てたのが良かったと思う。メキシコ人特有のアッパーの角度は勉強になった」と笑顔で話し、研究も怠らなかった。
多田の会見
フュチュールジム平山会長も「中に入ってくるのは分かっていたがパンチは強かった」と相手を讃えていた。
リングに上がった井岡
この日、試合を観戦していたWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(井岡)は「女子の試合は初めて見たが、両試合ともいい戦いだった」と感想を語った。
マリア・サリナス
一方、健闘したサリナスは「非常に良い試合が出来たと思う。多田はもっと強いと思っていたがパンチもそれほどではなかった。ここが母国なら結果は分からなかったと思う」と悔しさをにじませていた。
王者・多田の次の戦いは、舞台を世界に移すとのことだ。
王者・多田の次の戦いは、舞台を世界に移すとのことだ。