豪腕娘・山口の強打が…

　21日、今年最後となる"聖地"後楽園ホールのボクシング興行「ザ・カンムリワシファイトVol.40」が開催された。
　メインイベントには東洋太平洋女子スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦がラインナップ。王者"豪腕娘"山口直子(白井具志堅)が4度目の防衛戦として、"未知の新鋭"ローナロンナイ・シットサイトーン(タイ)を挑戦者に迎え撃った!!

　しかし、試合は日本女子ボクシング界屈指の強打を誇る王者・山口の拳が火を噴き、1ラウンドにワンツー・左フックで"未知の新鋭"ローナロンナイにボクシングをさせずキャンバスに沈め、東洋太平洋女子スーパーフライ級王座V4防衛を成し遂げ、2011年後楽園ホール有終の美を飾った。

　完勝の試合内容に"豪腕娘"山口は控室で会見を開き「やろうと思ったことが最初からできた(笑)。でも全部出し切れていない。右を上下に打ち分け戦えたことが良かった」と笑顔で試合を振り返った。

　報道陣から今年1月、メキシコで挑んだ世界戦から成長しているかと尋ねられ山口は「成長している実感はある。それともっともっと自分の力を出せる相手と戦いたい。それは世界チャンピオン!!」と自身のレベルアップを確認し、アジア最強として2度目の世界挑戦をアピールした。
　ここで具志堅会長が「来年にもメキシコで世界挑戦させたい。山口はWBC女子世界スーパーフライ級で2位だけど、フライ級王者のマリアナ・フアレスに挑戦させたい!!」と1階級下のフライ級挑戦を希望し、再びメキシコに殴り込むことも持さない構えを見せた。

　東洋太平洋王者として山口は、もはやアジアに敵無しと呼べる強さをリングで見せ付けている。
　2012年、"豪腕娘"山口直子は世界再挑戦を実現させ、悲願の世界王者という"夢"をその両拳で"正夢"にすることができるのか…。