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[試合後談話]2024.4.6

WBO-APスーパーフライ級! 決めたのは左ストレート。

 WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級チャンピオンの中川健太(38=三迫)が6日、水道橋・後楽園ホールで開催された「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のセミファイナルで、同級3位の大橋哲朗(25=真正)を挑戦者に迎えて、2度目の王座防衛戦に臨んだ。
大橋哲朗(25=真正)がWBO-AP王座奪取

 前に出て積極的に先に仕掛けた大橋に対して、中川は、ノーモーションの左と、ジャブからの組み立てと、変化をつけて大橋に決定打を許さなかった。しかし、10回、中川は、右フックで大橋の顔面を叩いたが、大橋が左ストレートを顔面に返してダウンを奪うと、立ち上がったところを逃さず。一気にパンチをまとめて、レフェリーストップを呼び込んだ。

「やったぞ、かずき!」

 王座奪取に成功したリング上で大橋は「まず、今日は絶対勝つって決めて、頑張ってきました。かずき、やったぞ!」天国で見守ってくれた親友の穴口一輝(享年23=真正)に勝利を報告。「中川選手と試合が決まった時は、怖かったが、中川選手がいたから、自分を強くしてくれた。世界という文字は、まだ僕には相応しくないので、胸張って行けるようにがんばります。『かずき、俺は世界チャンピオンになったんだぞ』って言えるように頑張っていきます」と雄叫びを挙げた。「明日が結婚記念日なんですが、気持ちよく迎えられます」と、家族にも感謝の気持ちを伝えた。

天国にいる穴口一輝に報告!

 控え室に戻った中川は、「ペースが取りきれなかった。こうしなきゃ、ああしなきゃというのはあったんですが、思い通りには相手がさせてくれなかった。普通にペースを取れると思っていたんですけど、相手が想定したより強くて、そして僕が弱かった。効いたのは最後だけだったんですけど」と言葉を詰まらせた。

中川健太(三迫)王座陥落
 今後に関して中川は「引き際かと今の時点では思っています。まあ、休んでから落ち着いて、とは思いますが、ここまでかと思っています」と、胸の内を明かした。
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