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WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級タイトルマッチが31日、名古屋国際会議場で開催された「3150 FIGHT Vol.8」のメインイベントとして行われ、チャンピオンの重岡優大(26=ワタナベ)と同級6位のメルビン・ジェルサエム(30=比)が対戦した。
メルビンの右ストレートが光った試合。初回の右ストレートボディが、勝負のカギとなった。2度のダウンを奪ったジェルサエムが、1-2の判定勝利で、ボクシング大国フィリピンに世界チャンピオンのベルトを取り戻した。
メルビンの右ストレートにダウン!
試合後の囲み取材で優大は「技術だけじゃなく、(会場の)空気もあって、完全に俺が支配されていた」とジェルサエムの応援団からの大声援が、挑戦者にホームを譲ったことを悔やんだ。
勝利を確信したメルビン
ダウンを奪われたシーンを振り返って、「見えなかったなあ。モーションなくて、拳が硬くて。普通に効いた。あんなパンチのやついるんだな。俺が弱かった。まじ情けない。(8回の採点後は) 俺にできることやろうって」と言葉を詰まらせた。
判定は、ジャッジの判断が1-2と割れたことに関して、「2回も倒されてるし、負けです」と潔く、新チャンピオンを称えた。
日本人の彼女にベルトをプレゼント!
緑のベルトを肩に背負って、囲み取材に応じたジェルサエムは、「2回目のチャンス。とても幸せ。ベストに仕上げてきた。重岡兄弟は強いのは、知っていたので、準備してきた」と、世界王者不在だったフィリピンに世界のベルトをもたらしたことを喜んだ。
優大対策に関して、「トレーニング通り、KOできるかもしれないけど、ラウンドごとを勝つこと。サウスポーが多いので、慣れてる」と切り出すと、「初回にボディで倒しにいった。フィリピン人ボクサーが、日本人ボクサーにボディで倒されることが多かったので、リベンジしたかった」と、フィリピンボクシング界を背負って、挑んだ試合だったことを明かした。
今後に関して、「チャンスがあれば、銀次朗と統一戦をやりたい」と、フィリピン陣営からの「銀次朗」コールに答えた。
採点表
主催者発表によると、この日の観衆は2000人だったが、ジェルサエムの応援団は、200人。普段は、フィリピンのセブ島とミンダナオ島を拠点とするジェルサエムだが、来日することも多く、日本人の彼女と来日20年のフィリピン人マネージャーのバックアップにも感謝した。