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今夏に開催されるパリ五輪への出場権をかけて、イタリアのブストアルチショ市内で行われている第1次世界予選では、日本代表4選手がトーナメント後半戦に勝ち進んでおり、3月9日の競技では、原田美琴(女子54kg級=東洋大学)と西山潮音(男子63.5kg級=駒澤大学)の試合が行われた。それぞれ、あと2勝で本選出場権を獲得となる。
敗れて落胆する原田美琴(右)
先にリングに上がったのは原田。かつて入江聖奈(東京五輪・金メダリスト)が絶賛した高校生が経験値を高めてこの大会に臨んだが、世界選手権や東南アジア競技大会(SEAゲームズ)など、数々の主要大会でメダルを獲得してきたジュタマス・ジッポン(タイ)の技巧にこの日は屈し、判定0-5でポイント負けとなった。
西山はあと1勝で予選通過
昨年の全日本選手権で急成長を示し、この予選に出場している西山は、ハビビネザッド・アリ(イラン)の豪快な攻めに飲まれることなく応戦。勢い余ったアリから減点も誘い込み、5-0のポイント勝ち。タフファイトを乗り越えた試合後は「最高です。絶対に通過を決めます」と息を切らしながら誓った。11日の最終試合では、エリスランディ・アルバレス(キューバ)を破ったバホドゥル・ウスモノフ(タジキスタン)と、予選通過権を争う。
予選会場
10日の試合では、木下鈴花(女子50kg級=クリエイティブサポート)と坪井智也(男子51kg級=自衛隊体育学校)がリングに上がる。