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WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級2位のクリスチャン・エドゥアルド・バカセグア(26=メキシコ)が15日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。バカセグアは、2月24日(土)に東京・両国国技館で、同級1位の田中恒成(28=畑中)と王座決定戦でベルトを競う。
公開練習前に取材に応じたバカセグアは、「コンディションはとてもいい。12月中旬からトレーニングをしてきた。現在の体重は(リミットの)2kgオーバー。12ラウンド戦う準備をしてきた。時差は問題なくなったし、日本の気候は気持ちいい」と時折笑顔を見せるなど、終始リラックスしていた。
今月24日(土)の決戦に向けたトレーニングに関して、「早朝ランニングの後、午前中にフィジカルトレーニング、スパーリング、ミット、サンドと練習してきた」と普段のルーティンを振り返った。
田中について「三つ(世界の)ベルトを取ったいいチャンピオン。リスペクトしているが、自分は勝つ手段を持っている」と切り出すと「勝つ気でくるなら、彼は苦しむことになる。ベルトをメキシコに持って帰る。日本には負けに来たのではなく、勝つために来た」と自信を示した。
「元々、ストリートファイターだったので、11歳からボクシングを始めた」というだけあって、自身のファイトスタイルに関する質問には、「好戦的。大きな心とスピリッツがある」とキッパリ。この日の公開練習でも、得意と話した左ボディを披露。シャドー、ミット打ち、サンドバッグ打ちを1ラウンドずつ行ったが、ジャブ、ワンツー、左ボディ、左フックとコンビネーション打っても体のブレもなく、仕上がりの良さをアピールした。
日本の記者から、対戦する田中が「マタドールのようになる」と話していたことを伝え聞くと、「わたしは、鋭い闘牛になって、掬い上げる。田中は宙に舞うよ」と笑顔で返す余裕も見せたバカセグア。激しい打ち合いも期待できそうだ。
会見に同席したチーフトレーナーのアルベルト・ベガ氏は、「ファーストクラスのコンディション。よく走って、100%コンディションだ」と準備が整っていることを強調。「田中も好戦的だが、バカセグアも同じで、前に行く。ディフェンスも完璧。一瞬も気を抜かず、コーナーに追い込まれても抜け出す。いい試合になる」と王座決定戦を楽しみにした。
パコ・プレゼンツのパコ・ダミアン・プロモーターは「期待することは、激しい戦い。東京という美しい街で試合ができる機会を与えてくれた本田明彦会長に感謝します。素晴らしい試合が見られるでしょう」。