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[引退式]2024.1.20

江藤光喜が最後のリング

 元WBA(世界ボクシング協会)フライ級暫定王者の江藤光喜氏が20日、後楽園ホールで開催された「第10回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」で引退式に臨んだ。

 2008年8月にデビューした江藤氏は、2013年8月にタイでコンパヤック・ポープラムック(タイ)に判定勝ちし、WBA世界フライ級暫定王座を獲得。しかし、日本ボクシングコミッションは、WBA暫定王座を世界王座と認めない方針を取っているため、記録としてカウントされていない。しかし、江藤氏は日本人男子ボクサーがタイにおける世界戦で唯一勝利している。

 この日、江藤氏は元WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の山中慎介氏とのスパーリングを披露した。
山中慎介氏とのスパーリング
 江藤が打ち下ろしの右ストレートから上下に打ち分けると、それまでタイミングを探っていたサウスポー山中の左ストレートが直撃。会場を盛り上げた。2回、「光喜」コールが起こる中、江藤は手数を出して攻め立てると、山中はガッチリとガード。ラスト20秒を切ると、激しいパンチの応酬を見せた。
ラストは激しく打ち合った
 スパーリングの相手を務めた山中氏は「現役時代は、交流が少なかったが、お互いの引退後、街で声をかけられてから食事に行くようになった。本当にお疲れさまでした」と挨拶した。
具志堅用高氏
 現役時代に所属していた白井・具志堅スポーツジム(現在は閉鎖)具志堅用高元会長は「江藤はアメリカやタイといった海外で、素晴らしい試合をしたボクサー。今後、指導者としてジムを持つと思うので、江藤の活躍に期待してください」と語った。
「具志堅会長のおかげでチャンピオンになれた」
 最後にマイクを握った江藤氏は「自分がチャンピオンになれたのは、ほとんどが具志堅会長のおかげ。あとは少しの自分の努力。これから第二の人生がスタートする。頑張っていくので、応援よろしくお願いします」と挨拶すると、会場から盛大な拍手が送られた。
元世界チャンピオンが駆けつけた
 引退式には、(写真左から)元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏、元WBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太氏、元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修氏、元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏らが駆け付けた。

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