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[前日計量]2024.1.11

女子の打ち初めはトリプル世界戦!

 「NTT ドコモ Presents Lemino BOXING フェニックスバトル109」で開催されるトリプル女子世界戦の合同調印式と前日計量が11日、都内のJBC(日本ボクシングコミッション)事務局で行われた。

 メインイベントでWBA・WBO世界アトム級王座防衛に臨む2団体統一王者の黒木優子(32=真正)と挑戦者で3度目の世界挑戦で初戴冠を目指す松田恵里(29=TEAM10COUNT)は、和やかな雰囲気で会見の席に着いた。

 セミファイナルに登場するのは、2度目の王座防衛に臨むWBO世界女子スーパーフライ級王者の晝田瑞希(27=三迫)。挑戦者のパク・ビジョン(38=韓国)は、2018年3月以来2度目の来日。前回は当時のWBO世界ミニフライ級王者の江畑佳代子さんに挑戦するも僅差判定決着で、ベルトには一歩届かなかった。

 セミセミファイナルでは、IBF世界アトム級王者の岩川美花(40=姫路木下)に山中菫(22=真正)が挑む。

黒木優子vs松田恵里

■黒木優子(真正)46.0kg

 合同会見で黒木は、「多彩でうまいボクサー」と挑戦者の松田の実力を認めるとサウスポー対策にも時間を費やしたことを明かした。この日は、アトム級の世界のベルトが3本並んだが、「欲しいです。がんばります」と2本のベルトを守ることに加えて、IBFのベルトにも強い関心を示した。

■松田恵里(TEAM10COUNT)46.1kg

 一方、3度目の正直で世界タイトル奪取を目指す松田は、「統一王者で、なんでもできる印象です」と2団体統一王者の黒木を称えた。サウスポー対決となることには、「プロにはサウスポーが少ないので、アマチュアの選手達と準備をしてきた」と万全をアピール。アトム級のトップ選手達が勢揃いする中「まずは、1本獲ることだけ考えています」と明日の大一番に集中した。

晝田瑞希vsパク・ジヒョン

■晝田瑞希(三迫)51.6kg

 昨年夏に1ヶ月間のアメリカ合宿に行ってきたことを報告した晝田は、リングインのコスチュームでも話題を集めてきたが、「安くないんですよ!」と取材陣の笑いを誘うと、常にスポンサーを募集していることを明かした。韓国から2度目の来日を果たした挑戦者のパク選手に関して「私よりもキャリアが長い、気持ちがとても強い選手」と気を引き締めた。

■パク・ジヒョン(韓国)50.9kg

 やや緊張感のある面持ちで会見場に入ったパク選手は「良いトレーニングができた。元々アトム級から上げてきたので、増量してパワーアップしてきた」と述べ、王座獲得に自信を示した。

岩川美花vs山中菫

■岩川美花(姫路木下)46.0kg

 IBF王座防衛に臨む岩川は、挑戦者で、2020年12月のプロデビュー以降、7戦7勝(3KO)の戦績を残している山中に関して「ボクシングが上手」と評価した。それでも、18歳年下の新鋭にベルトを譲る気はさらさらなく、昨年10月には、女子ボクシングが盛んなメキシコに渡ってトレーニングを行い、帰国してからは、ロンドン五輪に出場した須佐勝明氏の指導を受けて準備してきた」と王座防衛の先の目標も口にした。

■山中菫(真正)45.7kg

 世界初挑戦の山中は、岩川に関して「キャリアがあって、経験もある」とリスペクトを示したが、世界のベルトを目の前にすると「めっちゃ欲しいです」と目を輝かせた。元世界王者の兄の山中竜也(真正)に次いで、兄妹で世界王座獲得となると世界初の快挙となることを伝え聞くと、「いつも通りに明日出せれば良い。”初”を叶えれるようにがんばります」と気持ちを込めた。

トリプル世界戦調印式
 試合は、NTTドコモの新しい映像配信サービス「Lemino」でライブ配信される。

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