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[試合後談話]2023.12.23

全日本新人王が決定! 今年も熱かった!

 第70回全日本新人王決定戦が23日、後楽園ホールで開催され、不戦勝となったスーパーライト級を除く11階級で熱戦が繰り広げられた。

 全日本新人王のタイトルを獲得した選手と、三賞を受賞した選手のコメントを届けよう。
MVP:武藤涼太(松田)
 2023年度全日本新人王三賞は、以下の通り。

 最優秀選手賞(MVP)は、スーパーバンタム級の武藤涼太(18=松田)が受賞した。須藤大和(22=伴流)とのサウスポー対決は、武藤がシャープなコンビネーションで攻め立てると、左アッパーから右フックを直撃! 痛烈なダウンを奪った。どうにか立ち上がった須藤だったが、足元がふらつきレフェリーが10カウントを数え上げた。

 若干18歳でMVPを獲得した武藤は「うれしいの一言につきる。MVPと言われた時はドキドキした。世界を目指しているので、世界に通用するボクサーになりたい」とさらなる飛躍を誓った。
敢闘賞:下村佳輝(三迫)
 敢闘賞には、スーパーフェザー級の下村佳輝(24=三迫)が選ばれた。小松直人(19=森岡)と拳を交えた下村は、初回からプレスをかけて、左ボディ、ワンツーを好打。2回、下村はワンツーでダウンを演出。立ち上がったサウスポー小松は、左ショートでグラつかせて反撃。その後は、壮絶な打撃戦で会場を盛り上げた。勝負が決まったのは4回。下村は右ストレートでグラつかせると、パンチをまとめて倒してフィニッシュした。

 激戦を制した下村は「最高の気分。支えてくれたトレーナーや会長、応援してくれた人たちに感謝したい。ここからがスタートです!」と声を弾ませた。
技能賞:坂井涼(畑中)
 技能賞は、フライ級の坂井涼(20=畑中)が獲得した。坂井が左のコンビネーションで積極的な攻撃。高熊龍之介(25=松本ACE)は左ボディを返すが、坂井は左ボディから手数でまとめてポイントを加点。そのまま坂井のペースで進んだが、試合終了残り20秒を切ったところで、高熊が左フックでグラつかせて反撃。坂井はクリンチで窮地を脱した。

 坂井は「判定勝ちだったので、三賞はないと思っていたのでうれしい。スピードとディフェンスを磨いておきたい。目標はもっと先にあるので一戦一戦、全力で頑張っていく」と抱負を語った。
2023年度全日本新人王
三賞受賞者

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