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中国・杭州で開催されている第19回アジア競技大会のボクシング競技では、10月3日、日本代表で勝ち残っている男子51kg級・坪井智也(自衛隊体育学校)、男子57kg級・原田周大(専修大学)、男子71kg級・岡澤セオン(INSPA)が3選手とも競技に臨み、3選手とも勝利! これで、日本ボクシング界は、2001年以降のアジア大会で最高成績を収めることが確定した。
2021年世界王者の坪井
坪井は、ヌルジギット・ディシェバエフ(キルギス)を相手に、安定の試合運びで圧勝。銅メダル以上が確定し、2016年リオデジャネイロ五輪の大会最優秀選手であり、今年の世界選手権での大会最優秀選手でもあるハサンボイ・ドゥスマトフ(ウズベキスタン)との準決勝戦が決まった。坪井は「ハサンボイ選手に勝てるのは世界で自分だけだと思って戦う」と意気込んだ。
準決勝ではタイ代表と対戦へ
原田は、インドの国家代表チームにいたという情報もあるサリム・ホセイン(バングラデシュ)を、これまでどおりの「停まらない足運び」で撹乱。判定5-0で勝利し、こちらも銅メダル以上が確定した。原田は「国際大会で勝つための足運びをつかんだ」と快進撃の秘訣を自己分析した。
勝利を誇示する岡澤
すでに銅メダル以上が確定していた岡澤は、アスランベク・シンベルゲノフ(カザフスタン)を相手に、初回はやや劣勢の採点だったが、2回、3回も制すことで判定3-2のポイント勝ち。日本代表にとって、1994年広島大会以来、29年ぶりの決勝進出を果たした。岡澤は「試合を楽しんだことがジャッジングに影響したと分析している。多くの人のおかげでここまで来た」と話した。
観戦券は連日ソールドアウト
2001年以降、アジア競技大会におけるボクシング日本代表の最高成績は、2014年仁川大会での銅メダル3個。今回は岡澤が決勝に進出し、坪井、原田の銅メダル以上の獲得が決まった時点で、「今世紀最高」の成績を収めることになる。坪井、原田はパリ五輪出場にも王手がかかった。