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WBA・WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)が18日、「Prime Video Presents Live Boxing 5」のメインイベントで、元WBA・IBF 世界同級統一王者のヘッキー・ブドラー(35=南ア)を挑戦者に迎えて、2団体王座防衛戦に臨んだ。
拳四朗のプレッシャーにも足を使って、ロープを背にしながらも被弾を回避したヘッキーは、拳四朗の打ち終わりにカウンターを合わせて、追撃を止めた。それでも、拳四朗が一気に詰めた9ラウンド、ロープを背にしたヘッキーのガードが下がったところでパンチをまとめた拳四朗が試合を決めた。
試合を終えた拳四朗は「今日は、序盤から攻めたがタフな相手で、KOを狙いすぎたのもあって、なかなか倒せなかった。『左から潰して行こう』というセコンドのアドバイスがKOにつながってよかった」と安堵した。
対戦したブドラーに関して「練習通りのプランだったが、後半、右回りされて、攻め方がわからなくなった。悩んで気持ちが切れたが、左回りで行こうというアドバイスがはまって結果に繋がった。思ったより技術があり、タフで頭のいい選手だった。そんな選手を倒せたことに関しては、自分の中では良かった」と、9ラウンドまでの採点もほぼフルマークだったが、苦戦する場面があったことを明かした。
加藤トレーナーは「前半はいいペースで練習通りだった。お互いのリズムが合いだして、相手が右回りし始め、迷いが出た」と、ブドラーの老獪さに翻弄されることもあったことを明かした。しかし、「8Rで切り替えて、9Rで仕留められたので成長を感じた」と円熟期に入ったとも思えた拳四朗が、決して完成形ではないことを暗に伝えた。「右回りすることは、わかっていて、前半で潰して動けなくできると思っていたが、相手がまずは『被弾をなくす』ってことをやってきた。それに対応できてよかった」と拳四朗を労った。