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東日本新人王準決勝が14日、後楽園ホールで行われ、全11試合で熱戦が繰り広げられた。第9試合スーパーライト級4回戦では、川村英吉(24=角海老宝石)と多破スパンダン(19=ハッピーBOX)が激突した。
川村英吉(角海老宝石)が初回KO!
多破がジャブを飛ばしながらテンポよく攻め込むが、川村は冷静に対応。すると、カウンターの左フックで川村がダウンを演出。立ち上がった多破だったが、ダメージの深さを考慮したレフェリーは10カウントを数え上げた。
「練習していたパンチが当たった」
見事なKO勝ちを飾った川村は「左フックは練習していたが、倒れるとは思わなかった。思ったより攻めてこなかったので、ボディから崩した。KO勝ちは気持ちがいいですね」と満面の笑みを浮かべながら、試合を振り返った。
チャンピオンを目指して上京
高校時代に選抜大会3位、国体準優勝の実績を残したが、大学時代は思うような活躍はできなかった。卒業後は地元・愛知で就職したが、名古屋市の施設でボランティアでボクシングを教えているうちに「まだ体が動く。このままボクシングを辞めるのはもったいない」とプロボクサーになることを決意。昨年7月に上京し、角海老宝石ジムに入門した。
「優勝します!」
川村は「これからも面白い試合を見せたい。これまでボクシングで1番になったことがないので、まずは全日本新人王を獲りたい」と拳を握りしめた。