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WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦が30日、後楽園ホールで開催された「NTTドコモ Presents フェニックスバトル103」で行われ、同級1位の井上浩樹(31=大橋)と同級2位のアブドゥウラスル・イスモリロフ(26=ウズベキスタン)が王座を争った。
復帰2戦目でタイトルマッチのリングに上がった井上と、ウズベキスタンの強豪が真っ向からぶつかり合った。
復帰2戦目でタイトルマッチのリングに上がった井上と、ウズベキスタンの強豪が真っ向からぶつかり合った。
最後は倒した!
ラウンド毎にスイッチを繰り返すイスモリロフに対し、サウスポー井上は左ボディストレートで対抗。「スイッチがやりにくくて、考えすぎてしまった」(井上)。一進一退の攻防を繰り広げた。中盤は、イスモリロフが力強いパンチで見栄えの良さをアピール。8回、イスモリロフは左ボディから左右フックを叩きつけて攻勢。ピンチの井上だが、9回に距離を潰して打ち合うと、右ボディからショート連打で猛追。10回、井上は右ボディでダウンを奪うと、連打でダウンを追加。最後は、右フックでイスモリロフをキャンバスに沈めた。
「頑張って良かった」
激戦を制した井上は「頑張って良かった…」と安堵の表情を浮かべた。「相手がボディブローを嫌がっているのがわかったので、フェイントで右フックを入れた。ダウンを奪って『ここでいかないといけない』と仕留めにいった。攻め切ることができたのは、鈴木トレーナーと練習を積んできたから。感謝したい」と、感謝の気持ちを言葉にした。
「もっと気持ちを強く持ち続けたい」
気持ちの強さを見せての勝利だった。「以前、7ラウンドに気持ちが折れて負けたので、気持ちを強く持って戦った。途中、尚弥さん(井上尚弥)の声が響いた。気持ちが折れかけた場面もあったので、そこは克服しないといけない」と、さらなる精進を誓った。
リングサイドで観戦した尚弥は「すごくタフな試合でした。最後は気持ちの勝負でしたが、浩樹の気持ちが最後まで切れずに、相手の心を折ったと思います。また浩樹のもとにベルトが帰ってきたことが、なにより良かったと思う」とコメントを寄せた。
リングサイドで観戦した尚弥は「すごくタフな試合でした。最後は気持ちの勝負でしたが、浩樹の気持ちが最後まで切れずに、相手の心を折ったと思います。また浩樹のもとにベルトが帰ってきたことが、なにより良かったと思う」とコメントを寄せた。
ショックでコメントせず
一方、KO負けを喫したイスモリロフは、頭を抱えてうつむき、ノーコメントとした。
採点表