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前OPBF東洋太平洋バンタム級王者の千葉開(30=横浜光)が5月に現役を引退し、所属先の横浜光ジムでトレーナーを務めていることがわかった。
8月14日(月)に取材に応じた千葉は、ジムへの感謝の気持ちを言葉にした。
8月14日(月)に取材に応じた千葉は、ジムへの感謝の気持ちを言葉にした。
「ボクシングをやり切った」
「ボクシングでやりたかったことができたので、勝っても負けても、あの試合が最後になると思っていた。満足したとは言いたくないが、タイトルを獲る前の試合から、これ以上自分を盛り上げるモチベーションがなく、燃え尽きた感があった」と、栗原慶太(一力)との再戦を最後に決めていたという。
5月からトレーナーを務めている
引退から1ヶ月後、同門の日本ウェルター級王者の坂井祥紀(32)の試合を観戦した際、石井一太郎会長からトレーナーを打診されて「ボクシングを思う存分させてもらったのはジムのおかげ。ジムの力になれるのなら」と、千葉は迷うことなく引き受けた。
5月上旬からトレーナーとして、プロデビュー前の選手や一般会員を中心に見ている。
5月上旬からトレーナーとして、プロデビュー前の選手や一般会員を中心に見ている。
「新鮮な気持ち」
「現役時代は、自分のことしか考えられず、視野が狭かったが、今は相手がどのように思っているのか、どうやったら楽しめるのか、何を必要としているのかを考えている。まったく違う角度からボクシングを見ていることで、新鮮な気持ち」と、トレーナーという仕事にやりがいを感じているようだ。
「やり残したことが全くなく、ここのジムでボクシングをして良かったと思うことばかり。最後まで、たくさんの人に支えてもらった」と、8年間のボクシング人生を振り返った。
「やり残したことが全くなく、ここのジムでボクシングをして良かったと思うことばかり。最後まで、たくさんの人に支えてもらった」と、8年間のボクシング人生を振り返った。
昨年9月にOPBF王者に
現役時代の千葉のことを初めてインタビューしたのは、2018年1月のこと。当時は無敗のホープだったが、ブライアン・ロベターニャ(比)に4回TKO負けを喫してから、「自分のことを追い詰めてしまう性格なので、苦しい時期が長かった」と悩みながら取り組んでいるのを目にした。しかし、昨年9月にラストチャンスとして臨んだ栗原戦で最高のパフォーマンスを見せた。
千葉さんの活躍に期待!
「現役中に会長に支えてもらったおかげで悔いなくできた。選手にはやり切ってほしいと思う。チームとして一体感を持ってやっていきたい。そのためのバランスを取る立ち位置になれたら」と言葉に力を込めた。
自己主張を強く出さないタイプだが、芯が強くて周りからの信頼も厚い選手だった。今後の活躍に期待したい。
自己主張を強く出さないタイプだが、芯が強くて周りからの信頼も厚い選手だった。今後の活躍に期待したい。