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序盤に2度ダウンを奪われた長濱が、ロープまで下がってプレスを強めてくるトーレスを相手に、右ストレートとアッパーをコンパクトに打ち分けて、カウンターを狙った。7回には、左ボディと右ストレートでトーレスを下がらせた長濱。最終回には、ガードを下げてカウンターを狙いながら前に出たが、トーレスの左フックが長濱の顔面をとらえた。技術力の高さを十分に披露した長濱だったが、序盤のポイント差を埋めきれなかった。
初回の入りは良かったという長濱だが、想定外のダウンで、試合の組み立てが綻んだ。「プレスをかけて手数を出すように指示が出ていたが、距離を外されていた」と、トーレスの試合巧者ぶりを称えたが、「大きな力の差はなかった」と悔しがった。
「1年3ヶ月ぶりの試合に勝てて良かったが、課題もあった」と話したトーレスは、「スピードがあって、予想以上に大きかった。戦績以上に素晴らしいボクサーだった」と長濱の印象を述べ、「最終ラウンドは疲れたので、足を使った」と試合を振り返った。今後は、専属契約を結んだ亀田興毅ファウンダーの指示を待つとした。
痛烈な左フックで勝負を決めた政所椋(23=KWORLD3)は試合後、「嬉しいとともに、次、早く試合がしたい。タイトルにすぐ挑戦できるように上に上がっていきたい」と抱負を述べた。
福重浩輝(30=KWORLD3)から判定勝利を挙げた加藤亜礼史(29=折尾)は試合後、元気よく会見の席に座ると「30%も力は出せなかった」と切り出すと「次は帝拳ジムか大橋ジムの選手とやりたい。アマチュア出身や若手のホープともやりたい。誰でもかかってこい!」と、実力者との対戦を求めた。
スーパーバンタム級日本ランカー対決。高知の福永宇宙(25=黒潮)と名古屋の村井貴裕(31=名古屋大橋)が大阪で対決。拮抗した試合を制した福永は「素直に勝てて嬉しい。倒したかった。3150 FIGHTは2回目だけど、倒せてないのが反省点です」。対戦した村井に関して「何かを狙っていた。誘ったり、うまかった」と試合巧者ぶりを称えた。今後は「地方の叩き上げでも、日本タイトル、東洋太平洋と、一戦一戦勝っていきたい」と抱負を述べた。高知にスパーリングパートナーが来てくれたことを感謝。チームと地元のサポートにも感謝の気持ちを伝えた。