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WBO世界フェザー級12位の清水聡(37=大橋)が27日、横浜市内の大橋ボクシングジムで会見を開き、同級チャンピオンで初防衛戦に臨むロベイシ・ラミレス(29=キューバ)に挑戦することを発表した。試合は7月25日(火)、有明アリーナで行われる。スーパーバンタム級の井上尚弥(30=大橋)との競演で、「Lemino」が独占無料配信する。
30歳でプロデビューし、コロナ禍の影響なども重なって、世界初挑戦に7年かかったことについては「試合が決まればすぐいける準備をしてきた。タイミングは来ると思っていた」と振り返り「ボクシング生活も長いし、淡々と練習してきた。やるべきことをやっていく」と気負いはない。10日ほど前に世界挑戦の話を聞いた清水は「二つ返事」で気持ちを伝えた。
今後は合宿で下半身の強化を図り、体幹トレーニングで体脂肪を落としやすい体づくりをしてから、スパーリングで仕上げていく。松本好二トレーナーは、「前回の試合の後からは、マスなど実践形式の練習を取り入れて、距離感など実践感覚を落とさないよう努めてきた」と試合間隔が開きがちなコロナ禍での取り組みを振り返った。
ロンドン五輪でラミレスと対戦した須佐勝明さんを特別コーチ、同じくロンドン五輪に出場した鈴木康弘さんをコーチとして招聘する。須佐特別コーチには、ラミレスの弱点分析を期待。同門の井上拓真(27=大橋)の臨時コーチとして、的確なアドバイスを送っていたことにも触れ、「須佐さんのことを信頼しているし、自衛隊でも同じ釜の飯を食べた仲間。鈴木は上手く煽って、自分を乗せてくれる」と述べ、会見に同席した大橋秀行会長も「ロンドンチームで勝ってもらいたい」と激励した。
ラミレスに関して「見た目がすごく変わった」と頬を緩めた清水だが、「身長は160cm前半で、低く構えてくる。背の割にリーチは長く、スピードとテクニックがある」と印象を口にした。それでも、「アマとプロでは土俵が違う」と切り出すと「勝てる確率をどうやって上げていくか。勝てるチャンスは十分ある」と世界王座奪取に自信を示した。
「世界チャンピオンのベルトをもぎ取れるようにラスト3ヶ月頑張っていきたい。勝ちます」と言葉を力を込め、「松本好二トレーナーや大橋秀行会長に恩返ししたい」と周囲への感謝の気持ちを伝えた。