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[試合後会見]2023.4.16

重岡優大! 兄弟世界王者へ!

 WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級3位の重岡優大(25=ワタナベ)が16日、代々木第二体育館で開催された「3150FIGHTvol.5〜東京を殴りにいこうか!」のメインイベントにおいて、元WBO同級王者でWBC7位のウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)との暫定王座決定戦に臨んだ。

 当初は、王者のパンヤ・プラダブスリ(32=タイ)に挑戦する予定だったが、パンヤがインフルエンザに感染し来日が不可能となったため中止。急遽、対戦相手に決まった元世界王者のメンデスと、暫定王座を争った。兄弟同時世界王者誕生に向けて、拳を振り抜いた!
重岡優大が世界王座奪取!
 最初から、きっちりと自分のボクシングを続けた重岡。危なげない試合運びで、決着を迎えたのは、7回の25秒。雄大はジャブでメンデスを崩すと、左ボディで見事なKOを演出した。史上初の同時同階級、兄弟世界チャンピオンが実現した。
弟の存在が今の自分を作ってくれた
  試合を振り返って「いやぁ、ボクシングって本当に難しいですね」と、まず一言。相手の印象をその理由に「12ラウンド闘うつもりで来ているので、ポイントを取るボクシングをしてきてました。ただ、一発があるから油断は出来ないし」としつつ、勝利には安堵の表情を見せた。
​ ​​​​リング​​上では、セコンドに付いた弟を隣にして「今まで両親には感謝の言葉を述べたことがあるけど、弟には面と向かって言ったことがない。でも、弟がいたから今日の自分がある」と言葉を詰まらせた。
両親、周囲への感謝を述べ、熊本へのエールも
  会見場には兄弟揃って顔を見せた。兄の試合の感想を銀次朗は「全く心配していなかった。勝つのは分かっていたから」と、全幅の信頼を寄せていた。二人とも「自分たちの力だけでは、ここまで来れなかった」と、亀田興毅ファウンダーやワタナベ会長らに感謝。父親について雄大が「ボクシングの何かというより、あきらめるな、練習しろという試合に臨む心がけを仕込まれた」と語る側で「母ちゃんは大好きです」と銀次朗。
 最後に揃って、熊本のみんなに感謝をのべた。
「準備期間が短かった」
 急な試合決定について「世界チャンピオンに返り咲きたい気持ちはあったが、何しろ準備期間が少なすぎた。ただ、日頃からもっと練習を重ね、返り咲きを果たします」と述べ、優大選手については「もっとガンガンに来るかと思ったけど、そうでもなかった。でも、チャンピオンになったので強かった。リスペクトしている」と新チャンピオンを称えた。
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