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4月16日(日)に重岡優大(25=ワタナベ)とWBC世界ミニマム級暫定王者決定戦でベルトを競う、ウィルフレッド・メンデス(26=プエルトリコ)が12日、都内のワタナベジムで練習を公開した。
当初、5月上旬に予定されていた「3150 FIGHT」の別の興行で、別の選手との試合のオファーをもらっていたというメンデスは、「コンディションはかなり良い。日本に来て、モチベーションも上がっている。前回はWBOで、今回はWBCだが、世界チャンピオンになりたいという気持ちが強かった」と、急きょ世界戦のオファーをもらったことを素直に喜んだ。
気になる体重も「あと2lb(900グラム)。早く落ちたので、食事もよく摂れている」とリラックスした様子で、「前回は、パンデミックの状況下で千葉のホテルから出られなかったが、今回は外にも出ている」と、東京滞在を楽しむ余裕も見せた。
「普段から対戦相手のビデオは見ず、研究もしない」というメンデス。優大に関して、「サウスポーなのは知っている」と記者の質問に笑顔で答え、「お互いのスタイルが試合を組み立てるので、リングで向き合ってから考える」と述べた。サウスポーに対しての苦手意識はない様子で「スタンスが違うとぶつかり合うので、それがないだけ良い」と答えた。今回対戦する優大のプロ戦績が6戦ということに触れ、「頭脳的に戦いたい。長いラウンドに持ち込んで、経験の差を見せたい」と、元世界チャンピオンとしてのキャリアをアピール。急きょ決まった暫定世界王座決定戦に向けて、最終調整を続けている。
会見に同席したマネージャー兼アシスタントコーチのジェエル・ゴンサレス氏は、優大について「タレント性のある良いボクサーだが、6戦しかしていないので、今回が本当のテストになるだろう」と述べ、多くの世界チャンピオンを育ててきたトレーナー歴43年の名伯楽フレディ・トリニダード氏は、メンデスの長所を問われると「ディフェンス力に優れ、賢く、駆け引きも上手」と太鼓判を押した。
この日「3150 FIGHT サポーターズ」に就任したお笑いコンビ「鬼越トマホーク」の2人にボディ打ちを披露するなど、和やかなムードでプロモーション活動にも協力し、「楽しかった。プロモーション活動に参加することでモチベーションも上がる」と笑顔を見せた。
練習の様子を視察に来た町田主計トレーナーは、「背格好と低く入ってくるので、どのくらい低く構えるのかを見たかった。戦い方は、谷口将隆(29=ワタナベ)戦で見てるので、あとは、減量が苦しそうかどうか」とチェックポイントを挙げた。