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FUKUOKA ボクシングジム主催の「REAL SOUL BOXING.62」が19日、福岡・宗像ユリックスで開催され、全8試合で熱戦が繰り広げられた。メインイベントの女子アトム級4回戦では、田中歩未(21=FUKUOKA )と中村吾子(27=関)が拳を交えた。
田中は、初回から豊富な手数で、テンポの良い攻撃を仕掛けて主導権を握ると、ワンツー、右ストレートでポイントを着実に重ねて最後まで攻め続け、4戦目で初勝利を掴んだ
プロ4戦目で嬉しい初勝利を挙げ、自身初の自主興行のメインイベンターを務め上げた田中は「勝てて本当にホッとした」と安堵の表情を見せた。
「中村選手はパンチが強くて、序盤、少し効いてしまって。でも、ここで怯んだらダメだ、前に出て攻め続けよう」と気持ちを強く持って、最後まで戦い抜いた。
同じジムの他の選手が思う結果が出ないまま、メインのリングに上がることに「これは私が絶対勝たないといけない」と気負いが前面に出過ぎてしまい、一度集中力が切れてしまったというが「会長やジムのみんなが『気負いすぎず、自分のボクシングをしてこい』と激励してくれて…ありがたかったし、より気が引き締めて試合に入れた」と感謝の意を口にした。
小さい頃から父親と一緒に格闘技観戦によく行っていたことから、必然とボクシングに興味を持ち、中学1年にFUKUOKA ジムでボクシングを始めた田中は「今日は自分のボクシングがなかなかできなくて、全く満足はしてないが、まず勝てて良かった。まだ若いので、これから多くのことを吸収して頑張っていきたい」と決意を新たにした。
昨年4月以来の自主興行を終えたFUKUOKAジム越本隆志会長は「まだ完全とはいえないが、新型コロナ感染拡大の対策が緩和された今回、観客の皆さんは選手の熱い戦いを見て、歓声を上げていた。やはり、自然に熱い声が上がるもんですね」と振り返り「来年もこの時期に、ここで自主興行を開催して、選手の育成と九州のボクシングを盛り上げていきたい」と総括した。