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川崎新田ジムは20日、神奈川県川崎市内のジムで記者会見を開き、前日本スーパーバンタム級王者の古橋岳也(35=川崎新田)の現役引退を発表した。古橋は、「2016年に2度目の日本タイトル挑戦で負けてから、続けるかどうか迷ったが、35歳までと決めて復帰した。元々、ボクシングは35歳までと決めていたので、このまま現役を退きます」と引退理由を説明した。
古橋は、1月13日(金)付で日本タイトルを返上した。
生涯戦績:40戦29勝(16KO)9敗2分
古橋は、1月13日(金)付で日本タイトルを返上した。
生涯戦績:40戦29勝(16KO)9敗2分
昨年12月の田村亮一戦
2007年4月にデビューした古橋は、2021年1月22日(金)に久我勇作(ワタナベ→引退)に9回TKO勝ちし、3度目の挑戦で日本王座を獲得。2度の防衛後、昨年6月に当時のWBOアジアパシフィック同級王者の井上拓真(27=大橋)との王座統一戦で敗れて陥落した。その後、昨年12月に田村亮一(35=JB SPORTS)との王座決定戦でタイトルを奪還。この試合がラストファイトとなった。
35歳までと決めていた
「自分の性格上、ダラダラと続けてしまうので、石本さん(石本康隆=帝拳)との日本タイトル戦(2016年10月)以降、『ボクシングは35歳まで。あと5年頑張ろう』と決めていた。終わりを決めていたからこそ、全力でエネルギーを注ぐことができた。どんなことがあっても、35歳で区切りをつけようと思っていた」と、井上拓真戦はあと1試合と決めてリングに上がった。引退の決断は、新田渉世会長、笠康次郎トレーナーとジムのスタッフにだけ告げていたという。
35歳までと決めていた
「自分の性格上、ダラダラと続けてしまうので、石本さん(石本康隆=帝拳)との日本タイトル戦(2016年10月)以降、『ボクシングは35歳まで。あと5年頑張ろう』と決めていた。終わりを決めていたからこそ、全力でエネルギーを注ぐことができた。どんなことがあっても、35歳で区切りをつけようと思っていた」と、井上拓真戦はあと1試合と決めてリングに上がった。引退の決断は、新田渉世会長、笠康次郎トレーナーとジムのスタッフにだけ告げていたという。
ジムと何度も話し合った中で決めた
新田会長は「以前より聞いていたが、王座決定戦で勝っての引退は相手選手にも大変失礼だし、本来なら(王座決定戦の)権利を獲得したかった選手がいた中で、選ばれたチャンスで他の選手にも失礼。ジム関係者、応援してくださった方にも失礼な話だということもあり、それはどうなのかと、12月の試合後に何度も話し合ったが、決意が固く揺るがなかった」と話すと、「本人は、それを理由にしないでほしいと言われたが、毎回激闘を繰り返し、ジムとして体のことを心配していた。ここから活躍してほしいが、彼の気持ちと身体のことを考えると無理強いはできない。(引退を)了承せざるを得なかった」と古橋の意思を尊重した。
タイトルを奪取した久我勇作戦
これまで一番の思い出深い試合を聞かれた古橋は「毎試合、デビュー戦のつもりで臨んできて、すべての試合が思い出深い」とあえて挙げなかった。
左:川崎フロンターレ加藤祐美子プロモーション担当
今後に関しては「いずれは自分のジムを持ちたい」と語った。現在、場所を借りてフィットネスジムを開いているので拡大していきたいという。
古橋選手、お疲れさまでした。
神奈川県川崎市出身で、川崎新田ジムでボクシングを始めて19年間走り続けた。「デビューからずっと地元でやってきて、応援してもらった。途中から笠トレーナーとすることになったが、自分は面倒くさい性格なので、自分がトレーナーだったら嫌だと思う。それでも、最後まで自分の言うことを聞いてくださり、最後の試合もセコンドに就いてくださって感謝しかない」。「ジムにはずっとお世話になりっぱなしで、周りに支えられて、ここまで来ることができた。感謝しかないボクシング人生でした。最後まで応援していただき、本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを言葉にして涙を流した。
4月下旬に開催の「ホープフルファイト」で、引退式を行う予定だ。
4月下旬に開催の「ホープフルファイト」で、引退式を行う予定だ。